皆様ご存知、近年飛ぶ鳥を落とす勢いの与沢翼さんが
あまりに唐突な破産寸前という事実の公表に驚きました。

与沢氏によれば、幾つかの失敗はあったものの
過去の税金の支払いや、2014年8月期の予定納税分の支払いによって
資金がショートしたらしいのです。

このままで推移すると黒字倒産ということになりますね。

さて、こういう話を聞くと、僕はとても不思議な気持ちになります。

税金は、ほぼ逃れられない支払いですから
何を差し置いても用意せねばならぬお金です。
万年赤字の会社ならともかく、多額の税金が発生するということは
それだけ利益があった事になります。

あれだけの売上があれば、然るべき会計事務所を通して税務処理していた筈です。
用意すべき金額も数ヶ月前から分っているのに、なぜそれが用意できなかったのか?

売上も伸びていて、利益もしっかり計上している会社であれば
(僕の経験では)メインバンクが快く貸してくれるはずなのですが
ひょっとすると、与沢さんの過去の(破産)という経歴が災いになっていたかもしれません。

そういえば、何年か前に蝶〇舞さんの会社も税務調査にあい
多額の税金を追徴され、資金繰りに困っていたことがありました。

追徴されるという事は、売上の操作があったか経費として計上していたものが
見解の相違というヤツで利益と見なされた場合がほとんどですが
その時も、蝶〇舞さんならいくらだって銀行が貸してくれるだろうにと
随分怪しんだものです。

世の売上で苦しんでいる多くの会社にとっては
「そういう苦労をしたいものだ」というのが本心ではないでしょうか?
なんともウラヤマシイ話でございます。