海賊の学校!?粋な校長と副校長とわんこのいるフリースコーレ | 霊的存在おんりゅうさんと一緒☆自分と他人と仲良くする開運サロン

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フリーランス巫女ささなおが、霊的存在の黒龍のおんりゅうさんのメッセージをチャネリングして、みなさんの人生が良くなるためにメッセージをお届けします。

あけて翌朝。
いつもの朝食ビュッフェで、
パンにチーズハムきゅうりを挟んで
即席サンドイッチ(こういうの大好き)。
ほんとに朝食は毎朝楽しみでした。美味しかった!

 

 

この日の午前中は、コペンハーゲンの市内中心部にある

フリースコーレ(フリースクール:自由学校。私立で、親が子供の教育をする主体であるという考え方の学校が多い)を見学させていただきます。

自転車のバリエーションの豊かさよ・・・
みたことない自転車がいっぱい。
(普通に路駐してる)

 

 

 

学校の玄関に着いたら、

歓迎の日本国旗が。

こういうの嬉しい。

 

(デンマーク語でなんか書いてあるけど、

 きっと歓迎的なやつ)

 

 

 

こちらの方が校長先生のヤコーパーテンさん、

そしてわんこのオジーくん

(オジー・オズボーンから命名)。

ここの校長になって16年だそうです。

 

 

向かって右側は副校長のエリクさん

(両手両足のタトゥーがすんごいです)。

(通訳のソレンも絶好調。)

 

 

 

私たちが到着すると、

エフタスコーレの時と同様、

おやつがたくさん用意されていました!

(そしてすぐ食べるささなお)

 

みんな和気藹々です。

さて、このフリースコーレは、
0年生から9年生までの約200人が学んでいます。
1クラス20人ほどで、各学年には1クラスしかなく、
それが10クラスあるということです。
スタッフ23人のうち、教員は17人、
雑務担当が3人(掃除、庭仕事など担当)、
運営が3人。
フリースコーレとはいえ、
この学校は、一般学校のプログラムと
ほぼ同じ授業編成とのこと。
 
 
デンマークでは、1800年代に義務教育が
法律化されてから、
現在はすべての子どもを対象に、
3つのチョイスで学び方を選ぶことができます。
 
1:公立の学校
2:家庭で学ぶ(ホームスクーリング)
3:私立の学校
 
法律としては、私立の学校だけのものもあり、
親が宗教的、子育ての目標によってなど、
様々な目当てのもと、
学校を作ってもいいと定められているそうで、
いくつかの条件を満たすと
学校が作れるうえ、
政府から資金援助を受けることもできるのだとか。
 
とはいえ、運営資金が潤沢であるとは限らず、
この学校の場合も、
限られた予算内で運営をまかなわなければならない
(追加で援助を受けるのは無理)という
シビアな面もあります。
 

 

 

いくつかの授業を見学させていただきました。

こちらは低学年の体育。
ドッジボールのようなボール遊びをしていましたが、
ぶつけられて痛いとか
何かトラブルがあると、
子供が挙手をして先生に言います。
すると、先生の指示で、みんな一旦その場に座って、
そのことについて話し合います。
やっぱり、運動みたいな場だと、
つい野生の本能が騒ぐのか?、
体格の大きな男の子が
小柄な子たちにボールを
めちゃくちゃにぶつけまくっちゃうような場面も
見られまして・・・
(理性がぶっとんじゃうよね)
何回か座って話し合いをする様子がみられました。
 

 

一方こちらは工作室。

 

おお、レゴもある(これは放課後活動用のおもちゃ)

 

 

 

みんな熱心になにやら作っていました。

お部屋の飾りはシーズンごとに変わるのだとか。

 

 

こちらは音楽の授業。

 

 

 

さて、見学の後は、

校長先生と副校長先生にいろいろ質問タイム。

(オジーはあちこち歩き回ったり眠ったり。
 しかし校長先生と副校長先生、まるで海賊みたいないでたち。
 かっこいい!)
 
まず、この学校は、宗教的、政治的な信条はなく、
「子供たちがいたがる、
 いるのが嬉しいと感じる、
 ここで勉強をするのが嬉しいと思う」
ことを目標にしているのだそうです。
 
親と子ども、先生が、お互いに信頼感を持たなければ
自分が持っている才能を表す勇気が出ないし、
意見も言えないから、
自己価値観、自己肯定感を持つよう
子どもたちが自分で努力するよう
みんなで支え合うとのこと。
 ↑
(いやこれ超大切なことだと思った。
 「自分が持っている才能を表す勇気」
 っていい言葉だよね!!!)
 
 
で、ここの学校の先生方が授業を作る際に、
必ず考える4つの柱があるのだそうです。
 
1:知識的
 9年生の時にある卒業試験をちゃんと受けられるだけの知識を得ること
 教えていることは公立に近い
 (シュタイナー教育などは小中12年だけれど、
  この学校は公立と同じ)
 ただし、公立校との違いが2つある。
 (1)「文化科目」というものがある
  「宗教」という科目が最近法律で無くなり、そのかわりに作ったもの。
  「宗教」から「キリスト教」になったとき、イスラム教徒から意見があったため。
  「文化」として、地理、歴史、宗教、高学年の子どもたちはさらに社会も学んでいる。
  いろんなテーマを扱い、数学とコラボしたりも。
 (2)大工、手芸、アート、学外授業というクリエイティブ授業がある
  0〜2年生、3〜5年生、6〜9年生。
  音楽などもここに含まれる。
 
2:社会的
3:感情的
 社会と関わるための、社交的、感情的な柱では、
 「学校へどうやって行くか」
 「学校で何をするか」
 を学ぶ。
 0〜2年生:他の人の意見を聞く、自分の欲をおさえる
 3〜5年生:民主主義を体験、実践。毎週廊下ミーティング(60人)誰が話すかなどもみんなで決める
 6〜9年生:自己責任。誰がどんな予定があるのかをみんなで把握する。ゴミを捨てるなど自治をして、いつもサボっている人、協力してくれない人がいたときどうするかなど、いろんなグループの人たちと前向きに付き合えるようにする
 
※「気持ちよくなければ学ぶことは不可能」の徹底
 何か問題がある時には、どんな予定があっても、まずはそれを解決する。
 4年生と7年生は友達が変わったりする。
 時間の余裕をみて、前から計画を立てたりする。
 親にも伝える。
 この学校の生徒になるには、それを認めないと入学できない。
 多くのデンマーク人にとって、
 「学校は教育をする」
 「親はしつけをする」
 という感覚がある。
 子育て、しつけは、しなければならない、しないと成り立たない、
 ということを親に伝えている。
 なので、子どもが気持ちよくいるかどうかを確認するために、
 毎朝5分程度の先生たちのミーティングを開催し、
 先生たち自身の状態(病気じゃないかどうか、なども含めて)を確認したり、
 親と子供の関係を確認したりしている。
 場合によっては、親から電話で
 「子どもとケンカした」「親同士が仲が悪い」など連絡が来たりもするし、
 とにかく子どもの心の状態がわかるようにして、担当の先生が
 子どものケアをできるようにしている。
 そして、子どもに、ここにいる大人と、家にいる大人は同じであること、
 教え方も一般の学校とは違うので、先生方の資質としても、
 それぞれの家族によって付き合い方が違うので、
 親や保護者と話すのに熱心であることなどが必要。
 場合によっては親に問題があるため、
 必ず話し合いをしなければならない。
 
4:クリエイティブ
 「クリエイティビティとは何なのか?」
  ↓
 持っている知識を一般と違う形で使うことがクリエイティブなのでは?
 
 ステイン・ラーソン教授(デンマークペタゴー大学(DPU)の子育ての教授)
 脳科学者から子育て研究者になった先生の説。
 自分が初めて「勉強している」と思った時のエピソード・・・
 おばあさんと一緒に庭仕事をしている時に言われた言葉
 「やっている人は、物事を学ぶんだよ」
 なにかすると学ぶ、という例え(=『おばあさんの法律』)。
 先生ばかり教えているから、先生がどんどん勉強ができるようになる。
 本当はそれを、子どもたちがやらなければならない。
 自分たちで積極的に関わる形を取らせることが大切。
 (このあと、
  『やる人が、学ぶ人』
  というこの「おばあさんの法律」が参加者みんなの間でブームに)
 
 
さて、最近は”心配性”の子どもたちが増えているのだそうです。
精神的に問題がある子や、HSC(敏感な子)、不登校の子もいるそうです。
その対応のため、各フロアに少なくとも一人、
そういった子に対応する先生がいるそうです。
また、国語と数学に特別な支援が必要な子に対応する教員も
各フロアにいるそうです。
 
他にも、
1:行動を見る担当
2:連絡担当
3:気持ちよく豊かに暮らしていけること担当
の3人の先生がいて、
さらに副校長先生は「ママ」と呼ばれて、
大きな問題を抱える子の責任を持ち、
なんでも相談できるようにして、
年に2回2者面接でどんな塩梅か聞いているそうです。
 
そして、不登校気味の子は環境が変わるのがとても良いし、
新しいところに行くワクワク感も大切なので、
年1回3泊のキャンプを国内外で実施しているそうです。
海外でのキャンプは、
「授業を受けることに意味があるのか」を生徒に感じてもらうのに特に良いそうです。
なんせ、この学校では5年生からフランス語を学び、
8年生の時にみんなでフランスに行くので、
勉強した成果を試せるわけですね。
 
 
いやー、たっぷりとお話を伺わせていただき、
本当に楽しかったです。ありがとうございました。
 
そして午後は、大きな公立の学校へ向かいます。

 

 

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