さいたま市見沼区の建設関連会社役員小林照忠さん=当時(31)=を殺害したなどとして、殺人罪などに問われた元暴力団組員木村康太郎被告(37)の裁判員裁判で、さいたま地裁(大谷吉史裁判長)は18日、求刑通り無期懲役を言い渡した。
 判決は「冷酷かつ非道極まりない所業」と指摘。「善良な一般市民に対し、暴力団特有の論理を振りかざし、複数で尊い人命を失わせるに至った」と非難した。
 判決後の記者会見で、証人出廷した暴力団関係者が以前の公判で傍聴していたことについて、裁判員を務めた男性会社員(53)は「割り切ってやったが、なるべく目と目は合わせないようにした」と話した。補充裁判員を務めた30代男性も「(裁判所から)帰るときに付けられているのではないかと不安だった」と明かした。
 判決によると、木村被告は昨年5月2日、同区の飲食店で口論となった小林さんの顔面を殴って暴行を加えた上、小林さんを店外に連れ出して手足を縛るなどして監禁し、睡眠薬を飲ませて頭にポリ袋をかぶせて殺害。さらに千葉市緑区の草地内に死体を埋めた。 

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