リチウム その1でカリウム、ルビジウム、ヨウ素について触れました。リチウムサポートにおいてはこれら3つが影響を受けることに留意する必要があります

 

エイミープロトコルにおけるリチウム摂取は薬(リーマス)摂取によるリチウムよりは低レベルではありますが、それでも食事から得られる量よりは相当多く低カリウム、低ルビジウムを招く可能性があるので、定期的な検査結果によってはカリウム補給などの対応が必要だそうです。

 

●チオレドキシン

チオレドキシンは細胞内の抗酸化酵素で、そのチオレドキシン還元酵素とCOMTはどちらかしか産生されません(プロモーター共有のため)。チオレドキシン還元酵素/COMTそれぞれに機能するためにリチウムが必要です。

COMTはこのブログではまだ取り上げてませんが、ノルエピネフリン(アドレナリン)をエピネフリンに代謝する酵素です(下図の左下あたり)。遺伝子変異がある場合は活動性が落ちます

COMTが過剰に働く状況(変異が無い場合)があると、そちらへリチウムが消耗してしまうのでチオレドキシン産生にリチウムを回せなくなります。もしくは抗酸化のサポートをすれば、COMTに回せるリチウムに余裕ができるとも言えます