景気の減速で海外旅行者数が落ち込んだり、外食産業が不振のなか、
今年25周年を迎えた
東京ディズニーリゾートは断トツの集客力を維持しています。




08年度上半期(4月1日~9月30日)の2つのテーマパークの合計入園者数は、
過去最高の1304万8000人(同7.2%増)を記録。


同リゾートを運営するオリエンタルランドが先月に発表した08年9月中間期の連結決算によると、
売上高は前年同期比11%増の1810億円に、
純利益は同5%増の88億円とそれぞれ増加しました。


また金融危機による景気減速の影響でトヨタなどの多くの国内優良企業が業績予想を下方修正しているなか、
オリエンタルランドは先月に09年3月期の連結業績予想を上方修正し、
売上高を従来予想3739億円から前期比10%増の3750億円に引き上げていいます。


業績に比例し株価も好調で、日経平均株価がこの 2年間で1万8000円付近から現在の8000円台まで大きく下落しているが、
同社株はむしろ上昇してきています。




東京ディズニーリゾートは日本のレジャー施設では長い間ひとり勝ち状態が続いています。

首都圏という立地の良さにもかかわらず、一歩足を踏み入れると非日常的な空間が客を待ち受けています。

毎年新しいアトラクションやパレードを次々と導入することでファンを飽きさせない工夫を続け、
今年は東京ディズニーランドホテルの開業させるなど積極経営が成功しています。



同社の成長の根幹となっているのは人材育成なのです。

訪れた客を接客でも感動させるために東京ディズニーリゾートでは従業員のモチベーションを高めるための工夫を欠しません。

同リゾートではキャストの9割以上がアルバイトだといわれていますが、
職位や権限を経験に応じて与え、やりがいを持ってもらうために責任の範囲を広げています。

独特なのは評価の方法です。
一般企業では評価基準の多くは直属の上長からの部下に対して行い、
評価の結果は昇給という形ですが、
同リゾートでは同僚や他のキャストからの評価も重要視され、
評価は給与には反映されません。

評価をめぐってキャスト同士で監視しあうという状態を避け、
純粋なやりがいを追求するような環境になっているのです。


こうしてアルバイトを正社員以上の戦力に育てあげることが
オリエンタルランドの強さの秘密なのです。

今年、10月には北米地域以外では初となる、
シルク・ドゥ・ソレイユ専用の常設劇場
シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京」を同リゾート内にグランドオープンさせました。

同劇場が興行的に成功すればオリエンタルランドの成長拡大が期待されています。
今後の成長が期待できる有望な企業として注目が集まります。