製粉・製パン株の業績見通しが明るくなっています。
小麦など原料費の上昇から厳しい状況に置かれていましたが、
製品価格の値上げが浸透したことによって、
今期は各社とも増益を確保する見通しです。
新光総合研究所がまとめた2009年3月期第1四半期(4─6月)決算集計(東証1部)によると、
調査対象企業1196社(データ取得可能な金融を除く東証1部上場企業)
の
09年3月期業績見通しは、
経常利益増減率が8.5%減となり、
欧米や国内景気の低迷による需要減少、
原料高や円高などコストアップに苦しんでいることがわかりました。
そんな中、製粉・製パン株の業績好調が目立っています。
大手製粉メーカーの第1四半期の連結営業利益は、
昭和産業が前年同期比72%増となったほか、
日本製粉が同45%増、
日清製粉グループ本社が同27%増といずれも高い伸びを示しました。
12月期決算である製パンメーカーの中間期の営業利益は、
山崎製パンが前年比32%増、
第一屋製パンは赤字幅を縮小させています。
期初の段階では、止まらない小麦など原料価格の急騰に対する不安感から、
収益の見通しについて楽観できないとの見方もありました。
業績を大きく左右する輸入小麦の政府売渡価格は昨年4月と10月に続き、
今年4月にも30%引き上げられ
「何も手を打たなければ大幅減益か赤字に追い込まれるところだった」(証券アナリスト)といいます。
これをいかに吸収するかが課題でしたが、
各社は値上げを実施。
これが浸透して想定以上の増益ペースとなっています。
たとえば、山崎製パンでは小麦価格の上昇によって、年間で約200億円のコスト増が見込まれていました。
しかし、昨年12月と今年5月に相次いで値上げを実施。
数量ベースで食パンは前年比1%台の落ち込み、
菓子パンは逆に若干ながら増加するなど、価格転嫁に成功した形となっています。
小麦価格は今年10月にも政府売渡価格が再度値上げが想定されているほか、
小麦以外の原料で先行き価格に不透明感があるなど、完全に楽観視でませんが、
さらなる値上げでも、生活必需品であるだけに、
時間差があっても、今回のように価格転嫁が今後も浸透する可能性が高いと見ています。
しかし、この4社の株価はいずれも8月上旬にピークを打ち調整していて、
今期の増益と上方修正期待に関して織り込んだ可能性もあります。
山崎製パン(株)は、株価収益率 (PER)が40倍を超えていて、
株式の購入には慎重な見方が必要です。
○小麦相場下落
小麦相場は2月にピークを打った後に3~4割下落、
その後は安値で安定しています。
業界関係者によると、来年の小麦が出回る来春までは落ち着くとされ、来年4月には逆に政府売渡の麦価が引き下げられる可能性が高まっている状況です。
また「米飯にシフトする動きも出ているため、パン離れを考えると、今後の値上げに関しては慎重にならざるを得ない」
(第一屋製パン)などと、
企業側は今後について慎重な構えを見せています。
製粉・製パン企業の今後のインフレへの対応に注目が集まります。
小麦など原料費の上昇から厳しい状況に置かれていましたが、
製品価格の値上げが浸透したことによって、
今期は各社とも増益を確保する見通しです。
新光総合研究所がまとめた2009年3月期第1四半期(4─6月)決算集計(東証1部)によると、
調査対象企業1196社(データ取得可能な金融を除く東証1部上場企業)
の
09年3月期業績見通しは、
経常利益増減率が8.5%減となり、
欧米や国内景気の低迷による需要減少、
原料高や円高などコストアップに苦しんでいることがわかりました。
そんな中、製粉・製パン株の業績好調が目立っています。
大手製粉メーカーの第1四半期の連結営業利益は、
昭和産業が前年同期比72%増となったほか、
日本製粉が同45%増、
日清製粉グループ本社が同27%増といずれも高い伸びを示しました。
12月期決算である製パンメーカーの中間期の営業利益は、
山崎製パンが前年比32%増、
第一屋製パンは赤字幅を縮小させています。
期初の段階では、止まらない小麦など原料価格の急騰に対する不安感から、
収益の見通しについて楽観できないとの見方もありました。
業績を大きく左右する輸入小麦の政府売渡価格は昨年4月と10月に続き、
今年4月にも30%引き上げられ
「何も手を打たなければ大幅減益か赤字に追い込まれるところだった」(証券アナリスト)といいます。
これをいかに吸収するかが課題でしたが、
各社は値上げを実施。
これが浸透して想定以上の増益ペースとなっています。
たとえば、山崎製パンでは小麦価格の上昇によって、年間で約200億円のコスト増が見込まれていました。
しかし、昨年12月と今年5月に相次いで値上げを実施。
数量ベースで食パンは前年比1%台の落ち込み、
菓子パンは逆に若干ながら増加するなど、価格転嫁に成功した形となっています。
小麦価格は今年10月にも政府売渡価格が再度値上げが想定されているほか、
小麦以外の原料で先行き価格に不透明感があるなど、完全に楽観視でませんが、
さらなる値上げでも、生活必需品であるだけに、
時間差があっても、今回のように価格転嫁が今後も浸透する可能性が高いと見ています。
しかし、この4社の株価はいずれも8月上旬にピークを打ち調整していて、
今期の増益と上方修正期待に関して織り込んだ可能性もあります。
山崎製パン(株)は、株価収益率 (PER)が40倍を超えていて、
株式の購入には慎重な見方が必要です。
○小麦相場下落
小麦相場は2月にピークを打った後に3~4割下落、
その後は安値で安定しています。
業界関係者によると、来年の小麦が出回る来春までは落ち着くとされ、来年4月には逆に政府売渡の麦価が引き下げられる可能性が高まっている状況です。
また「米飯にシフトする動きも出ているため、パン離れを考えると、今後の値上げに関しては慎重にならざるを得ない」
(第一屋製パン)などと、
企業側は今後について慎重な構えを見せています。
製粉・製パン企業の今後のインフレへの対応に注目が集まります。