掃除機市場で
紙パック式』と
サイクロン式』の激しい競争が繰り広げられています。



本体内に直接、ゴミを吸い集め、
ゴミがたまっても吸引力が衰えないことをうたい文句に登場した
サイクロン式がブームを巻き起こし市場シェアを拡大。


従来の紙パック式は売り場でも片隅に追いやられてきたが、
ここにきて高性能機種が続々と登場し、
猛烈な勢いで巻き返しています。

サイクロン式は英ダイソンのジェームズ・ダイソン会長が
1983年に世界で初めて開発しました。


本体内で吸い込んだ空気とゴミを遠心力の原理で分離する仕組み。

ゴミをキャッチし空気だけを通す紙パックが不要で、
パック内にゴミがたまってくると空気の通り道が狭くなり、
吸引力が低下するという従来の掃除機の欠点を解消しました。

日本でも輸入発売され、
外国製家電は日本でヒットしない」という常識を覆し、
大ブームになりました。

そのため、2000年ごろから国内メーカーも相次ぎサイクロン式を発売しました。

松下電器産業などによると、サイクロン式の市場シェアは
03年に約40%まで急伸

ところが、ブームも次第に沈静化し、
06年以降は約26%程度で推移しています。

サイクロン式にも、
フィルターの部品が多く手入れが大変』などの声が出てきたためです。

さらに紙パック式も価格がサイクロン式に比べて安いことに加え、
高機能機種が相次いで発売されたこともあって、
改めて見直されています。

日立が2月に発売した3機種(市場実勢価格2万~3万3000円前後)は、
電源コードを引くたびに振動で紙パックの内側に付着したゴミを落として空気の通り道を広げる新機能を搭載。
吸引力3倍、紙パックも3倍長持ち」が売り物です。

松下もパック内のゴミ除去機能に加え、
空気中のハウスダストも吸い取る4機種(同4万~8万円前後)を発売します。

押され気味のサイクロン式も負けてはいません。

シャープ三洋電機は、
ネックとなっていたフィルターの手入れが約10年間不要の新機種を販売。

本家のダイソンは縦型で収納が便利な初のスティックタイプ(同6万9000円前後)を2月に日本市場に投入しました。


サイクロン式か、
それとも紙パックの巻き返しが続くのか、
目が離せない状況が続きそうです。