大倉集古館(ホテルオークラの創業家のコレクションを展示しているプライベート美術館)


で12月19日まで開かれていたマイセンの展覧会。


見事な人形やティーセットなどが展示され、あれにもこれにもみとれてしまいました。


このマイセン窯の成立ちは、東洋の焼き物、とくに白磁の白さに強い憧れを抱いた


ザクセン侯国のアウグスト強王が、錬金術師ベトガーを古城アルブレヒトに幽閉し、


命じられたベトガーがヨーロッパで初めて磁器を完成させたことに始まります。


その後アウグスト強王の強い庇護と徹底した秘密主義のもと、マイセンは


東洋の模倣から徐々に西洋的なものに変化を遂げ、揺るぎない地位を確立しました。


何でも初めは真似なんですね。


新しいことはわからない。


わからないから、真似してみる。


徹底的にまねしてみる。


そうしているうちに真似がまねでなくなり、


いつの間にか自分のものとして応用ができるようになってくる。


まさに「守破離」。


時代、言葉や国は違っても、基本は変わらないのですね。