遂に、ニューヨークで、IUI(子宮内受精)に臨むよっ!
さて、前回は、IUIのため 朝7時には、クリニックに行って、ジョンさんの精子採集が行われましたね。
精子採集ルームの様子も、ジョン特派員にリポートしてもらってるので、ぜひ読んでね。
シーンズを脱ぎ、
「こらこら、そこは、写真に撮らんでええってっ!」
シーンズと、下着を脱いで、診察台に座り、ペーパーカバーを下半身にかけて待っている。
「そのペーパーカバー、そうやって使うものなの?」
ジョンさんが不思議そうに聞く。
「そうだよ。
下半身全裸で待つのおかしいでしょ?
これで、隠しておくんだよ。」
この作業は、実に、ここ最近、何度もやってるのでなれたもんである。
ドクターが来るまで、ジョンさんと、たわいもないおしゃべりをしていたのだが、
カバーはかかっているものの、下半身全裸で、あはは、変な感じである。
「写真撮ってあげようか?」
「いや~、この写真は、放送コードに引っかかるから、撮らなくていいよ。」
しかし、ドクターがなかなか来ない。
「ジョン、あのさ、アタシの担当医、メチャクチャ医療用語で、難しい話し方するのよ!
しかも、外見穏やかだけれど、全然心開かない、いかにもドクターっていう威圧感が出まくってて、アタシは、彼の前だと緊張して、彼の言っていることが理解できないことが多いので、アタシの代わりにしっかり聞いておいてね。」
「OK, I will!」
良かった、ジョンさんいてくれて。
それにしても、マジでドクターが来ない。
だから、こんな写真撮って待機してましたのよ。
ジョンが、IUIの最中は、このカーテン越しに覗いてるよ!
まぁ、腹が減っては戦は出来んし、
患者としても、ドクターが空腹で慌ててIUIされるより、
満腹で、しっかりと注入していただきたいからね。
結局、診察室に呼ばれてから、30分以上待たされて、
「はい、お久しぶりです。」
そして、また、フレンドリーぶってるいる、さわやかな仮面をかぶった、担当医がやって来た。
また、ペラペラペラと、別世界の英語をしゃべって、
名前、生年月日、ソーシャルセキュリティーナンバー、パートナーの名前、生年月日を確認され、
ジョンさんにも、同じことをして、
うん、このドクターの話す英語は、本当に、賢すぎてというか、威圧感を与えて、アタシの耳を塞いでしまうんだよ。
全然、理解できないまま、
「精子はとっても良質で、十分な数がいます。
では、これを、このチューブで注入しますね。」
ってたぶん説明してるんだけれど、そんな簡単な説明すら、めっちゃ難しい話し方をするのよ。
だから、よくわかってないのに、Yes って言っちゃうの…。(怖いわぁ~。)
そして、遂にIUIが始まる!
「ちょっとプレッシャー感じますよ。」
いや、ソノグラム検診のあの膣棒よりは、全然、プレッシャーは感じないが、確かに何かが挿入されて、
「Here we go! Done!」
あ、もう終わったの?
注入は、モノの数十秒。
また、ドクターがペラペラペラっとしゃべって、風のように去っていった。
たぶん、5分間、そのままの姿勢で、
2週間後に、妊娠検査で、ネガティブだったら、またお会いしましょう!
みたいな説明だったはず。
うん、IUI の確率は、5〜10%って言われてて、みんな3〜4回くらいトライして妊娠するらしい。
6回やっても妊娠しない人は、次のステップ IVF(体外受精)に進むのが一般的らしい。
だけど、アタシは、この一発が勝負!
保険が一回しか効かない上、年齢でカットされるんで・・・。
でも、1回コッキリのチャンスでよかったって思ってる。
1回でもチャンスを与えて下さってありがとうって、悔いの残らぬようトライしたんだけどね。
(まあ、前日に保険拒否騒ぎやら、今だにドクターの説明がわからない状態で、万全ではありませんでしたけど。)
ドクターが去っていった後、
ナースが補足のインフォメーションをしてくれ、
このポストカードをくれた。
これ、患者さんへのサービスのつもりだろうが、
あまりにマニュアルに沿ったものだったので、嬉しいとか、ありがとうとか、そういう感情より先に、
ポストカードと、クリニックの機械的なサービスに、変なギャップをより一層 感じさせられた。
「Baby Cakes!そのままで5分だよ!
俺、時間 計ってるから!」
「これ腰上げた方がいいかな?」
「ドクターは、そんなこと言ってなかったよ。」
「友達が、Sexの後は、腰を上げて20分ぐらい待った方がいいって言ってたのよ。」
「その友達はドクターなのかい?」
「いえ、違いますけれど・・・。」
「Baby、5分たったよ!」
「う〜ん、もうちょっと、精子を滞在させておきたいんだけど。」
「でもドクターは5分って言ったよ。
しかも、ベイビーは、これから仕事だから、早く着替えないと!」
そうなのよ〜、もっと精子を止まらせておきたかったんだけれど、もう時間も押してて、
なんせ、1時間半に精子の洗浄が終わったが、ドクターの私用(朝メシ)のため、IUI は、精子採集から2時間半後に行われたんで、予定よりスケジュールが後押しになっちゃってて、
仕方ないから、起き上がって着替える。
「あぁぁぁ!」
「どうしたっ?!?!」
「精子が、ちょっと漏れ出たみたいっ!」
「それは、普通のことだって、ナースが言ってたじゃないか!」
「えっ、そんなこと言ってた?」
「精子が、少し出て来ても、それ普通なので、心配しないでパニックに起こさないようにって。」
あはは、忠告されてたのに、案の定パニック起こしてた。
だってせっかく注入してもらった精子が出ちゃったら心配よね?
「よかった、俺も一緒に来て、でなかったら、Baby Cakesは、パニクったまま、1日を過ごすところだった。」
「も〜、アタシの英語力ダメダメだな。」
「いや、でも、彼らは医療人だから、ちょっと難しい言い回しだったかも。
注入したスパームが、discharge されることがありますが、それはノーマルで、パニック起こさないようにって言って、そういう言い方してたからね。」
Discharge って、解放とかそんな意味合いだけど、流出、漏れ出るって意味もあるんだって。
勉強になるわぁ〜。
妊活で、結構、英語の勉強したよ。
パァリップは、ポリープだったり、
子宮内膜は、Lining と言えば通じるし、
Discharge は、漏れるって意味でもあって・・・。
なんだか、IUI は、あっという間に、終わってしまったのですが・・・。
これ、最初で最後のIUIだったのに・・・。
次の生理予定日、2週間ほど、高校、大学受験生のような面持ちで、
出来ることは、やり切った、あとは、神のみぞ知るで、結果発表を待ちます。
IUI のその日は、青空が広がり、
肌寒いながらも、街は活気あふれ、
出勤してきます。
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