こんにちは。


年末が近づいておりますが、皆さん忙しくされていらっしゃいますでしょうか?


こちらアメリカでは、お正月は家族で過ごすというより、親しい人達とパーティーをするイベント日です。

私の住んでいる地域では、このようなイベントの日は、個人でも大きな打ち上げ花火を上げます。

大きな爆発音が鳴り響き、外は煙だらけ。

怖がる犬も多く、更にPTSに悩んでいらっしゃる軍関係の方からも多くの苦情が出る日でもあります。

大きな打ち上げ花火は、やはり花火大会で観るのが一番ですね。。。


さて、先日公園へ散歩に行って来ました。

この公園、お子さんの遊具からはじまり、4面の野球場、広い芝生のエリア、魚釣りの池、ドッグパーク、以前ご紹介したpickleballのコートとアメニティーが沢山あります。

芝生のエリアがとても広いので、犬達の練習にもよく行くんですよ。

(動画は、別の日のものです)





この日は、昼頃スタンプーのZoe, MadisonとトイプーのChloeを連れて行きました。

芝生の広場でまったりしようと思って。。。

普段平日はあまり混んでおらず、ジャーマンシェパードを連れて訓練士さん達がトレーニングに来られたりもしています。

でも今週はホリデーシーズンという事もあって、皆さんお休みの方も多いので、お子さんのエリアが混み合っているようでした。


なるべくお子さんのエリアから離れた場所を選んで遊んでいると、ゴルフカートに乗ったパークレンジャーの方が、私達に向かってやって来ました。

“How do you control your 3 dogs?”

頼りなく見えたのでしょうね。。。公園の安全の為に心配なさったんだと思います。


しかし話し始めると、話は別の方向へ。。。

先日この公園へ、グレートピレニーズとベルジアンマリノアを連れた男性がやって来たのだそうです。

この男性、芝生を散歩中に心臓発作を起こされ倒れられました。

グレートピレニーズのリードは握ったままでしたが、マリノアのリードが手から離れてしまいます。

自由になったマリノアが、同じく芝生を散歩していた小型犬へ襲い掛かったのだそうです。


これを運良く目撃したこのパークレンジャーさんが、マリノアと小型犬を何とか引き離しました。

自身もマリノアに噛まれたけれど、もし自分が入って行かなかったら、小型犬の命は助からなかっただろうと。。。

倒れた飼い主さんも無事、発作から回復されたとの事でした。


それで、もしこの2匹を連れている男性を見かけたら、注意してくださいと。。。

実は、その前の週にも私達はこの公園へ来ていたのですが、帰り際にマリノアをロングリードで散歩されている男性を見かけました。


皆さん、ベルジアンマリノアをご存知ですか?

近年、軍用犬としてジャーマンシェパードの代わりに普及して来ている大型犬です。

マリノアはシェパードより体重が軽いので、輸送やヘリから吊り下げながらの下降などでシェパードより好まれると聞きました。

しかし、マリノアの最大の利点は、そのドライブにあります。


マリノアは、恐怖心などなく突き進むタイプだそうです。

もし崖を目掛けてボールを投げたなら、シェパードはボールを全速で追いかけるも崖っぷちで急ブレーキ、ボールが落ちていくのを確認し、どうやってボールにたどり着くか考えながら、回り道して崖を降りて行くのだそうです。

反対にマリノアは、ボールを全速力で追いかけ、ボールを追って崖から飛び出す。。。

恐怖心や崖から落ちる事よりも、獲物を追って行くそのドライブが強いのだそうです。


それだけ興奮も高く、運動量を必要とするワーキングドッグですね。

よほど犬達に時間が使える方でないと、飼うのは難しそうです。

それでも近年の人気から、私の住んでいる地域でもちらほら見かけます。


話を戻して。。。先週マリノアを見かけた際に、あのマリノアの興奮と突然の引っ張りをロングリードで(+子供も多い公園で)制御するのは大変じゃないのかしら?と思っていましたが、事情は違えどやはり事故に繋がってしまいましたね💦


飼い主さんの心臓発作は誰も予測出来ませんが、こういう事も起こりえますよね。

そこへ来てピレニーズとマリノアですから、制御は大変ですよね。

ピレニーズも、白くてフワフワしたぬいぐるみの様な印象ですが、立派に家畜を守る犬ですものね、彼らも防衛本能が強いそうですから。。。


パークレンジャーさんは、マリノアに気をつけてと言ってくださいましたが、私には“あなたも自分の犬をコントロールしてね”と忠告を頂いたように感じました。

もうそれから私はスパイのごとく、右に左に環境チェックです。

あぁ子供が走ってる。。。

あぁボール遊びをしてる人達がいる。。。

あっちに犬連れの方。。。

こっちに鳥に大群。。。

パークレンジャーのカート、子供達のスケートボード。。。

とにかく私の犬達の(特に8ヶ月のMadisonの)興奮につながる芽は全部潰さなければ。。。


まったりどころか、はい座って〜、お母さんの方に集中して〜。。。トレーニング満載の公園散歩になってしまいました。

犬達は、思いの外ご褒美を貰えて楽しんだようでしたが、私はどっと疲れましたえーん

何とかお利口に過ごす事が出来ましたが、やはり混み合うシーズンにMadisonを連れて、その他2匹も1人で連れて行ったのは、ちょっと失敗。。。


その夜、Lexieの散歩に出ましたら、ご近所さんが犬を連れてやって来られました。

このご夫婦は、ジャーマンシェパードともう1匹ピットブルのミックス犬を飼っておられます。

いつもは、この2匹をお父さん1人で散歩されているのですが、その日は、何と大型犬4匹を連れて出て来られました。


ご家族のドッグシッターをしていると仰ってました。

お父さんがGSP(German Shorthaired Pointer)を2匹、そしてお母さんがシェパードとピットブルを。。。


ところがこのシェパード達が、どうしてもLexieに近づきたいと引っ張り出しました。

ダメよー、小さい仔には近付かないの〜とお母さん。

それでもグイグイと引っ張られ、お母さんは例の綱引きの一番後ろの方のように、腰を落として踏ん張っています。


あぁ、踏ん張れる最終ステージかな?と思った瞬間、ダム決壊。。。ガーン

お母さん、最終手段である地面に座り込み、誰か〜助けて〜

お願いですから、リードだけは離さないで〜

私、いつもは結構冷静なんですけど、この時ばかりは心臓が大きくドキンとしました!


距離が近すぎて、一瞬でLexieを掴めてしまう。

私はLexieの前に立って、シェパード達をブロックしたいけれど、間に合うのか?

逆に私の動きが、シェパード達を刺激することにならないのか?

その一瞬に、多くの事が頭をよぎりましたが、結局動くことが出来なかった1秒間。。。


何とかお母さんが踏ん張って、リードだけは手放さないでいてくださったおかげで全員無事でしたが、This is not working….って言いながら、ご夫婦はUターンされて行きました。

(Lexieは目が見えず耳も遠いので、この様な状態でも反応しませんでした。動かなかったLexieのお陰で、それ以上シェパード達を刺激する事がなく、何とかお母さんが体勢を立て直されました。もしLexieがパニックになって動き回ったり、吠えたりしていたら、結果は違ったかもしれませんね。。。💦)


こんな日もあるものですね。

ボーッとしない!!って肩を叩かれたような一日でした。

事故はいつもすぐそこに。。。


いつまでも、犬達と楽しい日々が送れますように、被害者にも加害者にもならないよう気をつけなければですね。


それではまた。

Have a great day!!