みなさん、こんにちは。Lexen(レキセン)です。
私のブログを訪ねてくださってありがとうございます。
今回はいよいよ、授業で使うスライドの作り方について考えたいと思います。
1 詰め込みすぎてませんか?
一枚のスライドに、情報を詰め込みすぎていませんか?私たちはつい、「あれも伝えたい、これも伝えたい」となりがちです。
でも、「情報が多すぎる」と、受け取り手(つまり、生徒)の中でその情報は薄まり、かえって大切なことが伝わりません。まさに、「過ぎたるは及ばざるが如し」です。もちろん、教科書の本文を映す場合などは別です。
2 大事なメッセージは短い一文で!
現ソフトバンクグループに長く勤め、あの孫正義※1相手にプレゼンテーションをしてきた前田鎌利さんはこう言います。「キーメッセージは、13文字まで」※2。
また、前田さんは「タイトルやキーメッセージは見せるもの」「キーメッセージは読ませてはいけない」とも書いています。ていねいに読んで、ようやく意味がわかるようではダメで、パッと見てすぐに意味がスッと頭に入ってくるようにすべきだ、というのです。
確かに、画面に文字がいっぱいだと、大人だってうんざりしませんか?
もちろん、会社のプレゼンと学校の授業は同じものではありませんし、いろいろな場面があるので、一概には言えないことは十分わかっているつもりです。しかし、前田さんは授業で使うスライドの改善のために大きなヒントをくれていると感じます。
超多忙で、重要な判断をし続けなくてはならない孫正義さんと、特に授業に関心がある人ばかりではなく、すぐに興味が散ってしまうことも少なくない生徒たち。どちらが与し易いとは簡単には言えません。私たちもなかなか手強い人々を相手にしていると言えるのではないでしょうか。
※1:言わずと知れた、ソフトバンクグループを率いる実業家。グループの時
価総額は12.6兆円(2024年4月9日10時20分調べ)。好き嫌いは置いて
おいて、その一挙手一投足がグループの価値を大きく上下する、巨大な
影響力を持つ経済人です。社内でのメールの返信には本文が「はい」だ
けのこともあるとか。その人の前でプレゼンなんて、考えただけで肝が
冷えますね。
※2:前田鎌利『社内プレゼンの資料作成術』(ダイヤモンド社)
3 グラフも一つだけに
前田さんは、一枚のスライドに載せるグラフは一つまで、と主張しています。もちろん、比較が必要な場合もありますが、それでも、一枚のスライドにグラフは2つまでにし、他にも比較したいグラフがあれば、何枚かのスライドに分けた方が良いと思います。一枚のスライドに4つもグラフが載っていたら、それだけで関心を失ってしまう生徒は少なくないと思います。
グラフも、なるべく余計な要素をカットし、大事な部分を拡大してわかりやすく提示しましょう。一つのグラフにいくつかのデータを重ねることも、基本的には避けましょう。どうしても必要な場合のみ、最小限で重ねるようにするのです。繰り返しになりますが、「あれもこれも」は結局、何も伝わらないという結果に限りなく近づきます。
まとめ とにかく、シンプルに!
見栄えが良く、わかりやすいスライドを作るときに大切なのは、一枚のスライドに情報を詰め込み過ぎないこと。それが、楽しくわかりやすいスライド作りへの第一歩。結局、“シンプル・イズ・ベスト”です。