まだ、31歳くらいの時だったかな~


その年の夏に1週間くらい一緒に過ごした女性がいて、
とても素直で飾り気のない娘で、カワイイな、と思って。


「好きだっ!!」って告白したら、すごく喜んでくれて、
それで、これはいけるぞ!と思って、


デートに誘って、交際を申し込んだら、
「ドイツのシュタイナースクールに留学するからダメー」といって、
その10日後にサッサとドイツにスタスタと旅立っていってしまった。
夏の終わりのころだった。


そんなことがあってから、
ほんの2,3週間後に現在の奥さんと知り合った。


奥さんには、失恋したことは、
交際中にすでに話しをしてあって、
そういう女性がいたことは、彼女の知るところであった。


結婚後、1年以上が経って、
長女がすでに1歳くらいで、平和な毎日を過ごしていた頃、
地元で、ばったりと彼女に出くわした。


びっくりだった。
なぜ、日本にいるんだろう?
夏のど真ん中って頃だった。


なんでも、校風になじめずに1学期のみで、
学校をやめたということであった。


記憶が定かではないのだが、
その時に携帯電話の番号を交換したんだと思う。


彼女から、しょっちゅう、
電話がかかってくるようになった。


「ねえ、ランチをしに行かない?」
うちの奥さんは、「私は、いいからいってらっしゃいよ」というので、
ランチをしに行ったり、


ある時には、シクシクシクシクと泣きながら、
「つらいことがあって…」と長い電話がかかってきて、
「今、葉山で…」車で迎えに行ったりした。
もちろん、うちの奥さん公認で。
その当時は、不思議なくらい、
うちの奥さんは、大らかであった。


あるとき、彼女から、
「ねえ、高○義○さんの講演会に行かない?私チケット2枚もっているから」
ということで、会場で待ち合わせということで、
私は、いそいそと講演会場に向かった。


講演会場に行くと、彼女の隣に初めてみる男性がいて、
いぶかしげな顔で、私のことを睨んでいる。
「あなた、彼女のなんなんですか?」
「彼女とは、どういう関係なのですか?」
講演会中ずっと、彼がとげとげとした、
意識を発していて、
私は、もう居たたまれなくなってしまって、
途中で講演会場から、退出してきてしまった。


それからは、
そんなに頻繁に電話が来なくなったが、
それでも月に2,3回くらいは逢っていたかな!?


彼女は、とても、素直で、明るくて、
人を疑うことを知らないような人だった。
全く人目を気にしないし、正直な気持ちを、
そのまま、アウトプットしているようだった。


そんな調子だから、いろんなひとと、
よく摩擦をおこしていたにちがいない。


それから、彼女の後輩の女性という人と
3人でビミョーな関係でその年の夏を過ごした。
よく雷雨に出会った。


いつも、雷雨が自分のいやな要素を洗い流してくれているような気がしていた。


そうして、夏の終わりとともに、
彼女たちは、私の前から、姿を消した。


それ以来、彼女たちとは、会っていない。
連絡先もあえて、聞かなかったし。


なんだか、なにかの物語みたいだね。