燃え盛る町並み
倒れているカレーパン○ンと食パン○ン
傷だらけのアンパン○ンが一人
A(アンパン○ン)「カレーパン○ン…」
カレーパン○ン「…」
A「食パン○ン…」
食パン○ン「…」
A「くそっ…」
?「…」
A「どうして……」
?「…」
A「どうしてあなたのような素晴らしい人がこんなことをするんです!?ジャ○おじさん!!」
J(ジャムおじ○ん)「時が来たのだよAパンマン。私はこの時が来るのを、ずっと待っていた!!」
びしゃっ!
A「う…顔が濡れて力が……」
J「さぁどうするAパンマン。この世でお前の顔を作れるのは、私一人だ。もう打つ手はないねぇ?」
A「くそ~」
J「とどめだ!!」
?「さ~せるか~!!」
キン!!
J「おまえは!?」
A「バ、Bキンマン!」
B(バイキン○ン)「は~ひふ~へほ~!!」
J「貴様、どうゆうつもりだ!」
A「ありがとう。助かったよBキンマン」
B「勘違いするなよ、Aパンマン。貴様を倒すのはこの俺様だ!こんな爺さんに横取りされてたまるか!!」
J「ふん、雑魚がいくらこようとも同じことだ。顔の替えがきかないアンパンもろとも、やっつけてくれるわ~」
B「おっと~。そう簡単に行くかな~?今の俺様の戦闘力は53万だ~!!」
J「ぬかせ~!!」
A「Bキンマン…。くそ~早くこの顔を何とかしないと…」
?「Aパンマン、これを!」
A「あ、あなたは!?」
……………
バコンッ!!
B「バイバイキ~ン!!」
星になるBキンマン
J「ふっ、何が53万だ。所詮おまえはアンパンひとつにも勝てない負け犬だ。さて、そろそろ奴を始末するか…」
A「もう許さないぞ!Jおじさん!!」
J「!?貴様!?その顔は!!?」
Aパンマンに顔には形はいびつだが新しい顔がついている
B子(バ○コ)「もうやめて!Jおじさん!」
J「B子。生きていたのか。なるほど、貴様がその顔を…。私以外にそいつ顔を作ることができるとしたら、B子、いつも近くで見ていたお前だけだからな」
B子「お願いもうやめてJおじさん。どうしてこんな事をするの?」
J「復讐だよ…」
B子「復讐?」
J「そうだ。B子、お前がまだパン工場に来る前の話だ。私はその当時の妻、息子とこの町にやってきた。都会の喧騒に疲れた私が、この動物たちが歩いて喋る、不思議な動物達の集まる町で喉かに暮らすためにね」
A「…」
J「ところがどうだい?奴らにとっては私の存在は異形。奴らは私達を敬遠し、それどころか私の妻や息子に危害を加え、町に作った家も壊され、家族をバラバラにされた。その時私は決めたんだ。奴らには地獄をみせてやろうと」
B子「そんな…」
J「まず私は奴らの信用を得るため、パンを作り無料でやつらに配った。するとどうだい?奴らは所詮は動物。食い物にあっさり釣られおったわい。」
B子「そのために毎日あんなにパンを…」
J「ほどよく信頼を得られ、軌道に乗ったところにやってきたのがお前だAパンマン」
A「…」
J「おまえの姿を見て私はピンときたよ。お前を利用すれば、より町の住民達の信頼へ勝ち取り、平和の絶頂から叩き落せるとね!」
A「…そんなのはいけない。そんなのJおじさんらしくありません!!」
J「貴様に何がわかる!?みんなのヒーローとして称えられ、何一つ苦しみを味わったことの無い貴様に~!!」
A「確かにJおじさんはひどい仕打ちを受けたのかもしれない。みんなも最初はパンが目当てだったかもしれない。でも今は純粋にJおじさんを慕ってくれるB子さんやチー○、それに僕や町のみんながいるじゃないですか!」
J「きれいごとを!!」
A「きれいごとでもなんでもいい。これ以上Jおじさんを不幸にしたくない。だから僕は、全力でJおじさんを止めます!!」
J「ぬかせ~~!!!」
Aパンマンめがけて突っ込んでいくJおじさん
J「果たしてその下手くそな形の顔で、私が倒せるかな?」
A「形はいびつでも。この顔には作ってくれたB子さん。先に倒れていったBキンマン、Kレーパンマン、Sパンマン達が繋げてくれた想いがあるんだ!僕の最高の友達。愛と勇気がこの顔にはつまってるんだ~!!」
J「何が愛と勇気だ!何が君の幸せなにか、何して喜ぶのか…わからないまま終わるがいい!!」
A「そんなのは…いやだ~!!!」
J「うぉぉぉ~~!!」
A「あ~んぱぁ~んち~~~!!!!」
ドカーーーン!!!!
A「…」
J「…」
A「うっ…」
片膝をつくAパンマン
J「いいパンチだ。どうやら私をとんでもない計算違いをしていたようだね。まさか君がここまで強くなっていたなんて…ゴフッ!」
倒れるJおじさん
B子「Jおじさん!」
J「B子…。ふふふ、こんなことなら今日も大人しくパンを作っておくんだったよ…」
B子「Jおじさん…」
J「どうやら私は、少々復讐することに縛られすぎてしまったらしい…。新しい幸せがすぐそばに…あったと…言う…のに……」
ガクッ…
B子「Jおじさん~ん!!!!」
……………
チー○「わんわん、わぉ~ん(…ってゆう夢をみたんだよ)」
B子「朝から何を騒いでるの?チー○」
Aパンマン「なんか怖い夢でも見たんでしょうかね?ねぇJおじさん」
Jおじさん「そうだね……」
-END-