マサル(記)です。
昔、柔道をやっていたのでオリンピックで一番気になるのは当然柔道だ。
今回のオリンピックで影響が強いのは国際柔道のルール変更だ。
いくつかあるんだけど、一番影響するのは多分組み手だろう。
ざっくりいうと、JUDO化の抑止だ。
従来のルールで問題だったのは、柔道というよりレスリングのような技のかけ方。
近年の世界の柔道では、本来の柔道のように引き手(袖)と釣り手(襟)を掴まないで投げる選手が大量に増えてしまった。
特に、足を抱えるタイプの投げと胴を抱えて投げるタイプの投げだ。
どちらも本来の柔道の一つではあるんだけどね。
前者の足を掴む系の技では
・すくい投げ
・諸手刈り
・朽木倒し
・肩車
など。
後者はずばり裏投げの特殊なケース。
諸手刈りは所謂レスリングのタックルとほとんど同じ。朽木倒しも片足タックル。
どちらも柔道では本来奇襲技。
違いは、レスリングの場合は腿を抱えて肩で押し倒す技だけど、柔道の場合は足首あたりを掴んで引き倒す技。
禁止になったのはずっと足ばっかり狙ってレスリングになっちゃったから。
肩車は所謂レスリングでいう飛行機投げ。
禁止の理由は、まあ文字通りだよね。
掬い投げや裏投げは柔道では本来返し技だ。
払い腰や内股、背負い投げなど背を向けて投げる技をかけてきた際に、カウンターで足を抱えて持ち上げて叩きつけるのが掬い投げ。
胴に腕を回して後方に反り投げるのが裏投げ。いわゆるバックドロップ。
先の朽木倒しとかと同様、足を抱えにいく選手ばかりになったので掬い投げは禁止に。
裏投げは返し技のほうは禁止ではないんだけど、正面から胴を抱え込んで投げる方法が禁止に。
それってレスリングのスープレックス(プロレスで言うとフロントスープレックス、スロイダー、ベリートゥベリーっていうやつ)だし。
と、いう感じで
・スタンディングの際に下半身を掴むことが禁止
・正面から胴を両腕で抱えることが禁止
となったわけです。
なので、比較的今回から以前よりも柔道ぽくはなったはず。
それでもまぁ、変形の組み手ばかりだけどね。
・襟ではなくて肩越しに相手の背中や帯を掴む組み手
・わきの下あたりの道着を掴む組み手
・両胸の道着を掴む組み手
・わきの下に自分の肩を突っ込で密着する組み手
とか。
世界にも組み打ちの格闘技はいっぱいあるので、それらのエッセンスがまじってるのは分かるんだけど、変形ばかりだと果たして柔道って種目をしてるの?って思ってしまったり。