マサル(記)です。
またリングに上がるって言ってたじゃないか。
今日の午後、あるレスラーの急逝を知りました。
レスラーの名前はハヤブサ。
「不死鳥」という異名のあった稀代のレスラーでした。
ハヤブサは熊本から大学の同期[1]と一緒に上京し、大仁田厚率いるFMWに入団。
日本でのデビュー後、長い海外武者修行に。
一時帰国した際、新日本プロレスで開催されたジュニアレスラーの一大イベント スーパーJカップに出場。
一回戦でいきなり優勝候補の獣神サンダーライガーに入場ガウンを着たまま奇襲、場外に逃げたライガーに捨て身のトペ・コン・ヒーロ[2]を見舞うという衝撃的な日本デビュー。
対戦相手のライガーの必殺技であるシューティングスター・プレス[3]を逆に見舞うなど健闘したものの当時ジュニア最強だったライガーには完敗。
しかし、次代を担うレスラーとしてブレイクした瞬間だった。
その後は大仁田が引退の際に対戦相手&後継者として指名されて電流爆破を経験。
自らの団体を背負っていくことに。
当然、人気もうなぎのぼり。
特徴のあるマスク(頭頂部と目元が大きく開いてる)からちらっと見える整った顔、天才的な運動神経から繰り出される華麗な技[4]。
ヒール相手にボロボロにされながらも心を打つようなファイトスタイル。
ハヤブサは業界を代表するレスラーの1人になっていく。
その後は、老舗全日本プロレスにも出場するようになって新崎人生と歴史あるアジアタッグを巻いたり、ライバル雁之助と激しい抗争をしたり、復帰した師匠との確執が合ったり、マスクを脱いでH"に転身したり、ダークサイドハヤブサに変身したり。
そんなときに、あの事故。
試合中、ラ・ブファドーラ[4]を失敗して落下。
頚椎を損傷。
首から下が動かなくなる全身不随の状態に。
誰もがプロレス復帰は無理だと思っていた。
それでも懸命なリハビリの末、車イスで生活できるまで回復し、少しの距離だけど杖を使って徐々に歩けるまでなっていた。
そして、「いつかはまたリングへ」。
そう言ってたじゃないか。
試合後に「お楽しみは、これからだ!」っていつも言ってたじゃないか。
その言葉に、ファンはみんな励まされていたのに。
みんな待ってたんだよ、不死鳥の復活を。
完全じゃなくなっていいから、いつかはハヤブサ自身の足でリングに上がれるようになるって。
絶対できるようになるって。
不死鳥は、リングで飛び立つことなく、そのまま飛び去ってしまった。
[1] 親友であり宿敵となるミスター雁之助。
[2] 場外に向かってトップロープを飛び越えるように頭から飛び、前転しながら体を丸めて相手に背中から
ぶつかる技。
[3] コーナーに上った状態でリング内側に向き、前に飛びながら後方回転して倒れた相手をプレスする
高難易度技。モーグルとかスノボのバックフリップみたいなカンジ。
[4] 代名詞の技が多くある。
・コーナーから前宙で飛んでプレスするファイアーバードプレス(通称は450°)
・更に90°捻りを加えて450°回転してプレスするフェニックス・スプラッシュ(ライガーも成功させて
なかった幻の技スターダストプレス)
・ブレーンバスターで持ち上げてから開脚した足の間に相手を叩きつけるファルコン・アロー
・捻りを加えてハイキックを見舞うスクリュー・ハイ
[5] セカンドロープ(3段あるうちの真ん中)に乗って、リング内にムーンサルトアタック(後方回転して胸か
ら体当たり)する技。