ヒール論 | マサルのブログ(記)

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基本的にはそこそこ長い文字列が必要だったり画像が必要だったり140文字程じゃぁ中々難しい話ですぜ旦那って場合ここに書こうと思ってるんだが、

マサル(記)です。


昨日、あるレスラーのツイートが炎上していた。


ユニオンプロレスっていう団体の三富って選手だ。

今のところ、一般的にも業界的にもレスラーとしての知名度はないんだけど、慶応出身で学生プロレスをやってた元博報堂の脱サラレスラーっていう肩書きはマスコミにも取り上げられたこともあってそれなりに有名。


まぁ、プロレスじゃ正直なところ、この程度の肩書きじゃあいいはったりにはなるかなって言う程度。

高学歴レスラーは他にもいるし(大体、東大卒の現役弁護士レスラーだっているし)、単にええとこの会社をやめてきたっていうだけだからね。


そのへんを差っぴくと、単なるインディー団体のデビュー一年目の若手だ。

プロレスのキャリアも他の若手と何の大差はない。

顔はイケメンのほうだと思うが、背は小さいし、目を見張る身体能力とかスポーツキャリアとか才能があるわけでもない(副業がパーソナルトレーナーだから体はできてる)。

それでもファンからは営業がんばってるとか、街コンプロレスを成功させてるとか、一定の評価はあったんだけど。


でも、だ。


どうもね、どっか勘違いしてるんだよ。

意識高すぎて上しか見てなくて、周りをちっとも見てないカンジ。


炎上したのはユニオンの親団体、DDTが主催してるBOYZっていうブランドの興行についてのツイート。


元々DDTって団体はイケメンレスラーも多いんだけど、このBOYZはもっとそれを前面に出してる。

BOYZのコンセプトは完全に女性ファン向け、というもの。

観客は女性限定、試合カードは若手・イメケンレスラーを中心としたものを提供という特色がある。


ようはジャニーズとか、テニプリのミュージカルとかみたいなカンジよね。

イケメン沢山、イケメン万歳的な。

レスラーたちの絆というか友情というか、そんなキャッキャウフフ的な展開に女性ファンもハスハス。


うん、大体ニュアンスは分かってもらえたと思う。

三富もこの興行に出場予定だったんだけど。


何を思ったか「BOYZの客は腐女子ばっか」と、女性ファンを揶揄というか小ばかにするようなツイート。


そりゃあそんなん分かってるけど、わざわざ書くかねそれ。

コンセプトをちっとも理解してないし、女性あっての興行なのに女性を敵にまわしてどうするんだ。


で、そのツイートを見た女性ファンが抗議→炎上→3時間経たないうちに団体が謝罪→BOYZ出場停止→60日出場停止というコンボ。

流石DDT、SNSの影響力をよく分かってる(というか団体の対応が早い)

契約解除(クビ)はなかったけど、今度で2回目のチョンボ。

(つか、以前も「こんなアンダーカード扱いで不満」とかツイートして社長に説教喰ってる)


全く何をしてるんだか。


なお、本人の言い分では、自分はヒールなのでファンの憎悪をあおってみた的な、謝罪のような謝罪じゃないような反省してなさそうな謝罪をしてたんだけども、どうもやっぱり理解できてない気がする。


分かりやすくいうとね、ジャニーズのやつが

 「んだここ腐女子ばっかできめーんだよ!おめーら勝手に人のことホモ扱いすんじゃねーよ!

  バーカバーカ!死ね!」

って言うようなもんだよね。

そんなヤツが出てるコンサート、ジャニーズファンは行く?

ホント、何にも分かっちゃいない。


つーかね、あんた元博報堂だろ?

それを売りにしてるのに、顧客ニーズの分析、ちっともできてないじゃん。

広告マンの才能なかったんか。


あと、もう1点。


1年目の若手がヒールなので、だぁ?プロレス舐めてるんか。

自分のスタイルすら確立できてない、まだ立ち位置がぐらついてる若手(業界ではグリーンボーイっていう)が片腹痛いね。


プロレスの悪者(ヒール)ってのはね、実は客の心理を読み取って試合をコントロールする側。

逆に良い者(ベビーフェイス)のほうはヒールのコントロール化に入り、攻められて苦しめられて、その姿を見てもらって客に応援してもらう、ヒールに従属的な役割。

そう、試合は常にヒール側の指揮下にあるのだ。


これが下手なヒールだと、客がドン引きするか、興ざめしたりしらけたりで試合が全くスイングしなくなる。

試合をするだけで精一杯な若手じゃあ、とてもじゃないけど失笑されるのがオチ。

悪ぶる中坊みたいな。ホントにしょっぱい状態。

故に、ヒールは客の心理を読み、場の空気を感じ取って柔軟に試合を組み立てられるようなリング上の経験が豊かでなければならない。


で、三富だ。

そんなペーペーが「リング外」でもヒール気取るなんて10年早い。

そーいうのはリングでがっつりヒートを買えるようになってからやるんだよ。


逆に、同じユニオンって団体には福田って選手がいるんだけど彼はヒールとしてもベビーとしても逸材だ。

今年がデビュー3年目でキャリアではまだ若手。

しかし、この3年で積み上げた経験と類まれなる才能で客の心を手玉に取る。

ついでにツイッターも活用して、後日の試合に伏線を張ったり、他のレスラーに絡んで今後のコネを作ったりする自称ネットテロリストだ。


そんな福田が目指すのはアメリカのレジェンドレスラー、ミスターパーフェクトことカート・ヘニング。

なんでも完璧にこなすレスリングが旨くて嫌味なヒールレスラーだ。

そして、福田は現在ファンから敬意をこめて「ミスター」と呼ばれている。


まぁ、福田と三富じゃキャリア2年分という差というよりもセンスが違うかな。

比べちゃいけないのかもしれないが。


とりあえず、60日の停止中にもちょいプロレスと自分を見つめなおすべきだ。

何を目標として、何が必要で、何を求められているか。何がプロレスか。

分からないんだったら、正直プロレスの業界から足洗ったほうがいい。

向いてないし、センスがない。