マサル(記)です。
さきほど、すべてがFになるを見ました。
今回はドラマでは3話目。
原作では1作目。
ドラマの表題にもなってる「すべてがFになる」です。
この作品、大まかなジャンル分けで言うなら、いわゆる孤島モノです。
孤島モノっていうのはミステリのクローズドサークルの一つ。
文字通り、舞台が島っていうやつね。
って、まず、クローズドサークルっていうものから説明しないといけないかな。
クローズドサークルっていうのはミステリの舞台形式の一つで、ざっくりいうと外界から孤立された空間で起きる殺人事件モノ。
外界からの孤立って書くと密室とどう違うの?っていう疑問が出るだろうけど、それはそれは違う。
密室っていうのはあくまで殺人が閉ざされた部屋などの空間で発生している、というのを被害者・加害者以外が発見・確認したものをいう。
あくまで死体が閉じた空間にある、という状況でしかないわけ。
クローズドサークルの場合、先ほど書いたように外界とは孤立していて、外との往来ができない。
つまり、この空間には被害者・加害者・その他大勢が閉じ込められた状態ということになる。
孤島モノ以外で分かりやすく例を挙げるなら
・吹雪の山荘
・出入り口を封鎖された大きな建築物
・がけ崩れ・橋脚の落下などで下山できない山・キャンプ場
などかな。
で、さらに外界からの往来ができなくなるだけじゃなくって、外界との連絡手段もなくなってたり(電話線が切られるとか)、外界からの助けがしばらく来ないっていう展開が待ってる。
とはいえ、これはあくまで状況であり、これで怖がってちゃまだまだ甘い。
何がクローズドサークルで怖いかというと、加害者、つまり殺人鬼と同じ空間にいるということ。
当然ながら1人殺されるだけでは済まなくて、大概が連続殺人になる。
残された人々は互いに殺人鬼から逃れるために協力しなきゃならんのだけど、同時に誰が殺人鬼かも分からんわけだから疑心暗鬼になってくわけね。
で、孤島モノに話を戻そう。
孤島モノの場合、当然島なんで外界、つまり陸地とは海でさえぎられる。
離島の場合、電話がつながらないのがほとんどで(たまにイレギュラーなケースもあるけど)、現代のような携帯のアンテナも圏外だったりする。
さらに、交通手段が船しかなくて、次に船が島に来るのは数日後っていう感じ。
その船だって台風とかで大時化で島に着岸できない、っていう場合も多い。
残りは空だけなんだけど、飛行機などは滑走路が必要だからまずありえない。
残りはヘリになるんだけど、連絡のしようがないのでよっぽどのことがないと救助ヘリとかは来てくれない。
じゃあ、島からの脱出はどうかというと、これがまた大概無理なケースばかり。
船がない、船はあるけどエンジンが壊された、ゴムボートくらいしかないが海が大荒れで自殺行為、など。
あ、いかだはやめておいたほうがいい。
あれは大体、死亡フラグだし。
以上のように、孤島モノは脱出が難しく、また警察組織の介入に時間がかかるのだ。
でも、弱点はそれなりにある。
一つ、先ほどのように海が荒れたりしなければ船は来る。じきに来る。絶対くる。
一つ、かなり陸から離れてない限り、というかそんなに離れてない場合、ボート、なんなら泳いで逃げれる
場合がある。
一つ、当然、殺人鬼も一緒に閉じ込められるので大概逃亡できない。
そう、時間さえ経過すればそのうち助かるのだ。
警察が介入して、科学的な捜査をして、犯人は逃亡できなくて、逮捕されるリスクが高い。
なので、現実で実際にこれをやろうとするやつがいないのだ。
そりゃそうか。
じゃあ、なんで孤島でのクローズド・サークルを行うか。
それは、数日間のうちに、殺そうとする人間(または人間たち)を確実に閉じ込められるため。
他のクローズドサークルの場合、大概が天候や災害によるものなので確実性がすごく弱いのだ。
だって、大雪が降るのに山荘に来いって言ったって、普通行かないでしょう。
近くの火山が噴火しそうだけどキャンプに行こうとか。
大雨でがけ崩れが起きそうな道を行く別荘とか。
大勢の人を閉じ込められるような建物を準備するとか。
時間かかるわ、金かかるわ。
それらに比べれば、孤島はぐっと敷居が低くなる。
大体、離島に行くとかって普通は数日間滞在するし。
日帰りで小笠原諸島とか行かないでしょ?
なので、犯人には数日しか持ち時間がないが、それでもコトを成し遂げるのなら他のケースに比べるとまだ完遂できる希望があるのだ。
と、ここまでダラダラと書きましたが、何が一番言いたいかというと、
件の「すべてがFになる」は、大して「孤島モノ」じゃない、ということだ。
ここまで書いておいてかよ!と突っ込みたいだろうけど。わはは。
詳しい内容はドラマを見るか、小説を読んでみてください。