マサル(記)です。
数日前に日本に衝撃を与えたニュースがあった。
メロスが走ってない、というアレだ。
参考:http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1402/06/news071.html
「メロス」とは言わずと知れた 昭和初期を代表する作家 太宰治作の短編小説。
ちゃんと読んだことがない人って人も多いだろうけど、日本じゃ国語の授業でメロスなら触れたことが必ずあるだろう。
みんな知ってると思うけど、ざっくりとメロスのあらすじを書いておくと
・羊飼いのメロスは激怒した、王に(倒置法)
・とっ捕まったメロス、死刑は覚悟の上だけど元々町に来たのって近々行う妹の結婚式の買出しだった
・死ぬ前に妹の結婚式やりたいから、変わりに親友セリヌンティウス置いてくね
・村に帰って結婚式やれ今すぐやれ
・おめでとうじゃあ俺町にいかないと
・川やべえ、盗賊やべえ
・もうやめようかな、でも水うめえからやっぱがんばろう
・その死刑ちょっと待ったコール
・互いにワンパンチ、王まじ感動改心するわ
といったところ。
こう書くと、自分の用事をすっかりトバして切れるメロスってDQNだな。
しかも捕まっておいて妹の結婚式があるから戻りたいって、ホントにDQNだ。
とはいえ、親友のために体を張ってくれたセリヌンティウスと、身代わりに親友を死なすわけにはいかず町へ必死に戻るメロスっていう友情物語である。
では、あるんだけどね。
例の走ってない疑惑では、町から村までの39キロをどうメロスが行き来したかを中学生が調べてみた結果、往路では3.9km/h、往路では当初2.7km/h、ラストスパートで5.3km/hっていうことが分かった。
うん、走ってない。
結構メロス、暢気だ。
親友の命がかかってるのに、だ。
やっぱりメロス、DQNなんだと思う。
と、
メロスの話はコレだけじゃなくて、
これも有名な話ではあるんだけど、走れメロスの創作の発端は太宰自身の体験が元なんだけど、
・熱海で入り浸る太宰、帰ってこない
・心配した太宰の妻、友人壇一雄に頼み往復と宿代を持って熱海へ
・壇を歓迎する太宰、その金を遊んで使い果たす
・宿代がないので壇を人質に、太宰は井伏鱒二に借金頼みに行くといって1人東京に戻ってしまう
・帰ってこない太宰
・しびれを切らした壇、宿屋と飲み屋に御代を待ってもらい、自らも東京の井伏宅へ
・太宰、井伏宅で将棋打ってのんびりしてた(散々借金してるので頼みづらく言い出せなかった)
・切れる壇
・曰く「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね。」
最後のオチは、
「待つ方もつらいっていうけど、待たせてるほうもつらいんだよ!」
逆切れか。
いやぁ、メロスもダメだが輪をかけて太宰もダメだ。
多分、ほんとにメロスが太宰だったら、多分セリヌンティヌスを死なせて
「死ぬほうもつらいけどね、死なせたほうもしんどいんだよ!」
っていうんだろうなぁ。
そのくせ死にたい死にたいっていうだから、ホントに困った人だ。