日仏友好160周年で
《ジャポニスム2018》を絶賛開催中。
日本関係のイベントを
頻繁に開催しており
日本文化への関心、理解も
結構進んでるのかなー、
と最近街角のキオスク(売店)で
ふと見かけたのが日本特集の雑誌。
日本特集の雑誌、
パリでは結構見かけますが、
特集内容は日本の風景だったり
伝統的な文化だったり
基本的には
“外国人が好きそうな日本”
についての特集が多いのですが、
今回見かけたのは
かなりディープな内容!
《明治時代》!!
まじかー!!!
マニアック!!
サブタイトルは
「日本はいかに近代化したか」。
日本の文明開化特集です。
思わず買ってしまいました。
日本はどうやって近代工業化を達成したか、などについて説明しています
日本の急激な近代化は
世界的にも信じられないレベルのようで、
以前モロッコ人の友人に
「何で日本はそんなに急激に発展できたんだ」
とかなり真剣に聞かれたこともありました。
フランスの近代化(産業革命)は
1830年頃からスタートしました。
日本の近代工業化が1890年頃から
なので、日本より60年ほど早かった
計算になります。
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フランスの産業革命は、
イギリスが開発し、
決して国外に売らなかった
産業革命に必要な機械を
1825年に ”海外に売ってよし!”という法律を
出したことから始まります。
(技術者の渡航もこの時から認められた)
それまでフランスを含め
すべての国は、
産業を興したくても、
機械がなかったためできなかったわけです。
フランスはイギリスの機械を
ようやく入手して
さあ! うちらも工業化しまっせ!
と思って張り切りましたが、
いかんせんフランスは農業国で
(フランス革命で農民に土地を与えたため、土地持ちの農民が多かった)
都市労働者の数が足りず、
工業化はなかなか進まず。
お隣のドイツの方が
順調に工業化に成功し、
力をつけることができたわけです。
そんなフランスの工業化が
進展したのは、何と1890年代から。
一方日本の工業化が進展したのは
1900年ぐらいからなので
実は進展した時期は
そんなに変わりません。
なので日本は近代化に際し、
多くをイギリスとドイツから学んだわけです。
軍隊もフランスは騎馬隊という
昔ながらの戦い方がメインで
当時はドイツが最先端。
なので日本はやはりドイツから
多くを学んでいます。
ただ、近代化の当初は
ナポレオン法典などのフランス法は
重要なモデルとされたようです。
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フランスは近代化以降、
よくよく考えてみると、
1870〜1871年のドイツ(プロイセン)との
戦争で負けて、
その復讐に燃えた1914〜1918年の
第一次世界大戦では
アメリカの参戦で辛くも勝利。
第二次世界大戦では
あっという間にドイツに降伏し、
やはり後から参戦してきたアメリカによって
救われています。
何気に、アメリカに
結構救われてる国であります。
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と、いつのまにか
フランスの近代化について
書いてしまいましたが、
フランスの近代化は
個人的に “パリ大改造” が面白いので
今度はその辺りのことについて
調べてみたいと思います!
では!