圧巻でした。
人生40そこそこ生きてきましたが、
これほどの感動は
そうそうないかもしれません。
全く、何も考えないで行ったから、
ということもあるかもしれませんが、
昨日行ってきた
野田秀樹演出による舞台
『贋作 桜の森の満開の下』、
圧巻の舞台でした。
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この『贋作 桜の森の満開の下』は、
日仏友好160周年を記念して開催されている
《ジャポニスム2018》の公式企画として
パリで公演されているもの。
9月1日の東京公演を皮切りに、
一昨日から10月3日までパリにて公演。
10月13日〜21日に大阪で
10月25日〜29日に北九州で
そして最後に
11月3日〜25日に再び東京で公演されます。
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この舞台、何がそんなに凄いかって、
まずはもちろん演出。
野田秀樹氏の名前は知っていましたが、
舞台を見るのは今回が初めて。
私が通っていた学校には
演劇の博物館があり、
とても演劇が盛んな伝統があって、
そんな理由で演劇サークルが
とても活発で、
私も友人に演劇をやっていた
友達が数名おり、
学生時代、よく下北沢などに
見に行っていたものでしたが
それはそれで
もちろん素晴らしかったのですが、
今回の野田氏の
『贋作 桜の森の満開の下』、
この舞台は
私が描いていた”舞台”の概念を
ぐるーーーっと
ひっくり返すぐらいほどの演出でした。
舞台でこんなに、
心がごっそり、丸ごと持って行かれたのは
初めて。
特に圧巻は終盤でしょう。
これから見に行かれる方のために
詳しくは言いませんが、
凄い、、、
の一言です。
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そして俳優陣。
これまた凄い、、、
妻夫木聡
深津絵里
天海祐希
古田新太
がメインキャスト。
勉強不足で大変申し訳ないのですが、
舞台って、こんな大物たちが
勢ぞろいするものなんだ、
と思ったのが正直な感想で、
ミーハーで申し訳ないですが、
生で妻夫木聡、深津絵里、天海祐希、古田新太を
見れること自体に興奮していて、
むしろその興奮が
舞台を見るまでの1番のテンションだった
かも知れません。
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ですが、舞台が始まってみると
どうでしょう。
そんなミーハー心は
どこか吹っ飛んで、
この4人の演技に引き込まれます。
特に、個人的に
“神がかっている” と感じたのは、
深津絵里の演技。
正直、なめてました。
深津絵里は、私がまだ
中学生ぐらいの時からテレビに出ていて
イメージ的には ”可愛い” アイドル的な
イメージで捉えてましたが、
この方の演技、
心の底から
ゾゾゾっと揺さぶられる、
そんな力があります。
これは、やはりどうしても
テレビや映画など
2次元では伝わらない、
生の世界でしか伝わらない
生きた躍動感。
彼女の演技には、
そんな魂が感じられます。
もう大ファンになりました。
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そしてもちろん、主役の妻夫木聡。
野田氏は
“妻夫木氏のひ弱なイメージがぴったり”
で彼に主役をオファーした言っていましたが、
そのイメージ通り。
深津絵里の演技と
妻夫木聡の作る世界観が
終盤の圧倒的な演出と重なり、
観客を舞台の世界に釘付けにします。
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さらに天海祐希。
私は宝塚を観たことありませんが、
今回の彼女は
宝塚時代に男役のスターとして
伝説的な人気だった
そのままの天海祐希だった
そんな気がします。
こんなカッコいい奴
世界にいる？
と言うほど、
男では生み出せない
彼女にしか生み出せない
超越したカッコよさ、
それが作品を
さらに華やかに盛り上げます。
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今回の野田氏による
『贋作 桜の森の満開の下』は
1989年、92年、2001年、2017年と
これまで4度も上演されてきた名作ですが、
（2017年は歌舞伎版）
野田氏と名コンビを組んできたのが
古田新太。
観客を巻き込むように
笑いを取る彼の演技が
舞台と観客に一体感をもたせます。
なるほど、野田氏が古田氏を
離さないわけが分かります。
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と、興奮覚めやらぬまま
乱筆任せに書いてしまいましたが、
ざっくり言うと
“やっばい凄いもん見ちゃった”
と言う感想でした。
ただし！
正直展開が早いので、
見に行かれる方は
ストーリーをちゃんと理解して行った方が
私は楽しめると思います。
この舞台はパリでの上演を終えた後、
上にも書きましたが、
日本に戻って
大阪、北九州、東京で
11月25日まで行われるとのことです。
個人的にとても感動したので
ぜひオススメしたい舞台です。
では皆さん、
よい日曜日をお過ごしください！
