フランスは日本より幸福な国? | 西方見聞録(旧パリレポート)

西方見聞録(旧パリレポート)

2015〜2020年パリ、2020年4月に本帰国しました。帰国後も”これは!”と思うものを探し、レポートしています!!

昨日の話ですが、
パリの街は群衆が集まり、
マクロン大統領に対する
抗議デモが大々的に行われました。
オペラのアパルトマンから撮影した写真

今日はちょっと真面目な話なので
真面目な話には関心がない方は
すいません、、、

もし関心がある方は
どうぞお付き合いくださいませ。
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今回のデモは
マクロン大統領の改革に
抗議するもの。
その模様はテレビでもずっと中継されてました


その改革とは
ものすごいざっくり言うと
「法に強く守られている労働者たちに
競争を突きつける」
というもの。

フランスは法によって労働者の権利が
強く守られていて、

簡単に言うと
企業側は労働者を解雇しにくく、
それによって新しい人材を確保しにくい。

また失業者に対する保険が手厚く
それによって税金が高くなったり
働かないで暮らそうとする人が発生する。

などの問題が起きていて
それによって国の競争力が低下。
(フランスの競争力の低下)

優秀な人材の、他国への流出。

高い失業率。

などの問題が発生しているわけです。

ということで、
マクロン大統領は
「フランス人、もっと働け!」
と、甘ったれたフランス人労働者から
その生ぬるい権利を取り上げ
競争させてフランスを成長させよう!

としているわけです。

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ところが、そんなことされたら
たまらない人たちも沢山います。

失業保険を目当てに、
働いては辞め、働いては辞めを
繰り返し、

失業保険で生きている人は
数知れず。

これは私の知り合いにも
数人います。

(彼らはフランスはとても素晴らしい、
と言っています)

そしてフランスは
労働時間もきっちり決まっていて
日本に比べるとそれはかなり短いので
バカンスも長く取れるし、
自分の時間をしっかり取れる生活が
可能な労働環境となっているのです。
(週35時間、年1607時間。これを超えて働かせたら罰金)

日本は週40時間となってますが、
ほとんどの企業では守られておらず
酷いものですよね。

中には、会社に残業を申告しない
サービス残業なるものも存在し、
そんなことをさせてる企業は
今すぐ潰れろ! と大声で叫びたいものです。

また管理職は残業が付かないことを
いいことに、
早く管理職(名前だけ)にさせる
企業まであって、
本当に酷い有様です。

有給の消化率も
日本は酷いですよね。
それに比べてフランスは
ほぼ100%有給を消化します。

ほんと、日本で働くことは
地獄です。

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失礼しました、
興奮しました。

話が逸れましたが、
フランスは労働者に優しい国で
それ故に国際競争力が低下し、

EUにおける
ドイツの一人勝ちを許す
展開になっているわけです。

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と言うわけで、
マクロンは労働者たちに
厳しい改革を要求している
それに対して労働者が反発

と言うのが、
今回のデモの構図、
とニュースでは伝えていますが、

しかし!!!

実はそれだけではなく、
もっと他の問題が
デモの核だったりするのです。

しかし、それはテレビや新聞では
絶対に報道しません。

なぜなら、
その問題は
テレビや新聞に都合が悪いからです。

それはデモに参加している人しか
分からないことです。

それは何かと言うと、、、

資本家とマクロン(政府)との関係性です。

フランスは1980年代より
国際投資家からの援助を受けており
それによって自主性が失われ、
資本家に有利な政策が
度々採用されるようになり

それによって貧富の差が
大きくなるようになった、
とも言われています。

その動き(グローバル化)に対して
ルペン氏が登場するなど
アメリカやイギリスのように
ナショナリズムの動きも高まったのですが、

フランスはアメリカや
イギリスのようにはならず、

国際協調路線(EU推進派)の
マクロンが政権を握り、
資本家サイドの勝利に終わりました。

今回のデモは
それに対してNO!!!
という主張でもあるのです。

例えば、フランスでは
マクロンと
CRIF(シオニストのロビー団体)との
関係性が取り沙汰されたりもします。

この問題は
一見フランスだけの問題にも見えますが、
実はそうではありません。

日本の問題でも大いにあるのです。

フランスはまだ幸福かも知れません。

デモがあることによって
メディアを通してでなく、
このような問題を共有することが
できるからです。

日本は残念ながら
大規模な政治デモはほとんどないので
大手メディアの報道を
信じるより術がありません。

日本人の何割が
上に挙げたシオニストの話を
知っているでしょうか。

この話を知らないと
おそらく世界の問題は見えてきません。

日本の新聞やテレビが
この話をしているのを
私は見たことがありません。
(フランスのテレビでも言わない)

TOKIOのベースが
契約解除された話で何時間
報道の時間を費やしているのか。

フランスは様々な問題を
抱えた国ではありますが、
根本的な問題が露呈していて
それに対して情報を持っている、
そして議論されている、

と言う点では
かなり幸福な国であると思います。

日本は戦争に負けたので
徹底的にタブーを封じ込められていて、、、
とても残念なことであります。

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