更新がだいぶ遅れてしまいましたが、
昨日まで日本から両親が
パリに遊びに来ていて、
両親と私の3人で
母が憧れてやまない
ドイツ・ロマンチック街道を
巡る旅に出ておりました。
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うちの両親ですが、
母は普通なのですが、
父がちょっと特徴があって、
旅行中、ちょっと面白かったので
そのことについて記していきたいと思います。
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まず父は、
とにかく自分が興味があるもの以外は
一瞬で忘れてしまう性質で
それは私が小さかった頃からの事で、
下手すると10分前に食べたものすら
覚えてないわけです。
一応、父の名誉のために言っておくと
父は県で1番の高校を卒業し、
都内の大学を出て
会社を定年まで勤め上げていますが、
よくそんな感じで
勉強したり、仕事ができたな
といつも感心してました。
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そんな父は
とにかくパリでもドイツでも
目に入ったものを
日本のものに例えなければ気が済まなくて
例えばセーヌ川を見るたびに、
「東京で言えば隅田川だろ?」
と毎回繰り返し、
ラデュレを通って
1862年創業、という文字を見ると
「え!? 江戸時代からあるの!?!?」
とびっくりするわけです。
そして、
パリの街並みを見ては、
「パリは戦争で壊されなかったんだなー。
日本は戦争で焼けちまったからな、
こんちくしょうめ!」
「日本も江戸屋敷が残ってたらなー。
何で壊しちまったかな、こんちくしょうめ」
と、日本の江戸時代の街並みが
喪失されていることを悔しがるわけです。
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話が少しずれましたが、
父の物忘れが激しい話ですが、
パリからドイツに飛行機で行き、
ロマンチック街道を走っていると
時々、
「あれ? えーと、ここってフランスだよな?」
と何度も分からなくなり
その度に私と母で
「いやいやいや、もう何度も
言ってるけど、
ここはドイツだから」
と言うと、
「え!? ドイツ??
いまドイツにいるの!?」
と毎回びっくり。
そもそも今回の旅行は
母が行きたかった
ロマンチック街道への旅なので
父はあまり関心がないから
そうなってしまうわけです。
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そんな父が大好きなのはお酒。
今回、ドイツに行く、
ということで
“ビールがたくさん飲める!”
と気合いが入っていて、
痛風どめの薬を持参。
ドイツは
ニュルンベルク→
ローテンブルク→ネルトリンゲン→
ノイシュヴァンシュタイン城→ランツベルグ→
ダッハウ強制収容所→ミュンヘン
と回りましたが、
最後のミュンヘンは
ビールが特に有名で、
満を持して、
ミュンヘンで最も有名なビアホール、
「ホープブロイハウス」に
向かったわけです。
もう、向かう途中から
早足になり、
ホールに入っても
一人で奥にすたたたたーっと突進。
ちなみにホールの雰囲気は
こんな感じです。
歴史とクラシック好き父は
ここでヒトラーがナチス党の
結成集会を開いたことや、
モーツァルトが訪れたことを教えると
大興奮!
しかし、ビールが登場すると
そんなことは吹き飛び、
砂漠をさまよった人が
水に飛びつくが如く
ジョッキを掴み、
グビグビ飲み始めます。
一通り飲み終わるや、
「いやー、ドイツのビールは薄いな。
日本のビールは濃いからな」
と言うので、
「いやいや、そうゆうタイプのを
頼んだだけで、濃いのもあるよ」
と2杯目は濃いタイプを
オーダー。
すると、
「いやーー、濃い、濃いなーー。
日本のビールは薄いからな」
って、
日本のビール、
濃いんか薄いんか
どっちやねん!!!
と、母と突っ込み。
全く困ったものです。
ちなみに、
2杯目飲んでる時、
もう一杯目飲んだこと忘れてて、
「一杯目とどっちが美味しい?」
と聞くと、
「え!? これ2杯目!???
もう一杯飲んだの?」
とこの調子。
もう大変です、、、
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と長くなるので
今回はこの辺で。
また父のエピソードは
今度書きます!
では!!