1月7日(土)
天気:小雨
先日モロッコからパリに戻る
飛行機での話です。
マラケシュからパリまでは
約3時間半のフライト。
マラケシュを離陸し、
約2時間後、
飛行機は安定飛行を続けていて、
寝ている人も多く
機内はとても静かでした。
私が座っていたのは
真ん中よりもちょっと前の席。
と突然‼︎
後ろの方から
○▼※△☆▲‼︎‼︎‼︎
と、
鬼気迫った
大声で叫ぶ人が‼︎‼︎
そのときは一瞬だったので
フランス語なのか何語なのか
分からなかったのですが、
とにかく、物凄い声で
叫んだわけです。
その一瞬で機内はざわつき、
みんなの顔は一斉にその声のする方向へ。
自分も後ろを振り向き、
その声の方を見ました。
そこで見たのは、
アフリカ系の女性が、
南欧系(と思われる)女性に対し、
立ち上がってめっちゃ切れている様子。
アフリカ系の女性が
南欧系の女性に一方的に
大声で叫んで何か言っているわけです。
それに対し、
南欧系の女性は、完全に無視。
しかしよく見ると、
南欧系女性の服には、水がかけられています。
どうやらアフリカ系女性が
南欧系女性に対し、
水をかけた上で激しく怒っている様子です。
そのアフリカ系女性の怒りは収まらず、
南欧系女性は黙ってそっぽを向いて
その怒りの言葉を無視しています。
結局、CAさんが南欧系女性を
その席から別の席に
移動させて事態は収拾されました。
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アフリカ系女性が
なぜあんなに切れていて、
南欧系女性は水をかけられ
散々一方的に言われても
無視をしていたのか。
その真相は分かりませんが、
機内でそのような光景を見たことがなかったので
びっくりしました。
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と、なぜこのような話を
しているかというと、
実はそのカナ切り声を聞いた時、
私は瞬間に
"やれやれ、頭のいかれたやつが
叫んでるよ"ぐらいにしか
思わなかったのです。
なので結局、
アフリカ系女性と南欧系女性の
喧嘩(?)と分かった時、
"あー、やっぱり喧嘩か"
ぐらいにしか感じませんでした。
しかし、実はその感覚は
非常に危険なのかもしれない、
と後になって思ったのです。
日本人の多くはそうかも知れませんが、
私はずっと日本という安全な国で
育ったので、
一見 "危険!" と思われる瞬間でも、
「大丈夫でしょ」という感覚が働き、
また、大丈夫なのに過敏に反応するのは
かっこ悪い、という感覚で、
この状況でも何も思わなかったのかもしれません。
一方奥さんは、
そのカナ切り声を聞いた瞬間、
"遂にテロが来た!"
と思ったそうです。
私はその反応が
結局は身を助けるのだと思います。
私のように、
"どうせ喧嘩でしょ"ぐらいにしか
考えず、何も行動しなかった場合、
本当にテロだった時、
逃げ遅れる可能性が高くなると思います。
(今回は機内なので逃げられませんが)
一方"テロかも!"と警戒した場合は、
いち早く逃げる準備ができ、
万が一の時助かるかもしれません。
つい昨日も、アメリカの空港のテロで
犠牲者がでる惨事がありました。
ドイツ、トルコ、アメリカ、、、
ヨーロッパは残念ながら
安全だとは言えない状況が
続いています。
いつまたパリがテロの標的になるか
わからない状況です。
自分の呑気な反応は
ここヨーロッパでは命取りになる可能性がある、
今回の事態での自分の反応に反省し、
いつ何が起こるかわからない!
という危機意識の中で
ここヨーロッパで過ごしていきたいと思います。
※それにしても、これだけテロが心配されている状況で、
しかも逃げられない機内で、
大声で叫ぶ喧嘩はやめてほしいものです。
勘違いした人たちがパニックになったら大変ですから!