先日、NHK BS1で終末期医療に関する米国のドキュメンタリーを放送していました。
その中で印象的だったのが、一人の医師が、いよいよ望みのない延命を続けるか死を迎えるかの選択をしなくてはならない状況に至ったときに最もよく考えることは、患者の家族にとって何が良いかということだと語っていたところでした。
なぜなら、患者すなわち死にゆく者には痛みも記憶も残らないが、家族はその時の記憶と共に生きていかないといけないからと。
このような場面では患者の自己決定権ばかりが強調されることが多いので、大事な視点を教えてくれました。
これは患者の意思にかかわらず家族の意思で決めるのがよいというのではありません。患者本人の自己決定権が尊重されなくてはならないことは勿論、「本人もそう望んでいた」と思えないと家族には後悔が残るからです。患者は、しっかりしているうちに、あらかじめ意思をしっかりと家族に示しておくことも必要なのかもしれません。
このようなドキュメンタリーを見ると、病気になる以前とは違って色々考えさせられます。