🍂 振り向けば また落ち葉 🍂 ~高帚から掃除機へ~
職場のロータリーあたりから、
ゴーというか、バーというか、
ずいぶんと大きな音が響いてきます。
落ち葉用の掃除機です。
ロータリーからビルの玄関まで、街路樹が植えてあるのですが、
やっと色づいたと思ったのもつかの間、
あまりきれいな色にならないままに茶色になって、葉っぱは落ち始めたのでした。
庭師のおじいさんがいつも庭をきれいにしてくれているのですが、
今日は、背中にモーターでしょうか、それを背負って、
手には、ノズルの筒をもっています。
その先から、大きな音を立てて、空気が吹き出していて、
その風で落葉を吹き集めているのでした。
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数年前まで、お掃除の女の人たちが、
高帚をもって落ち葉掃除をしていました。
その風景も、また風情がある雰囲気だったのですが、
落ち葉が散ったままでも、
秋が深まった感じがしていいのになぁ、と思っていました。
葉っぱは、自然に落ちるものなので、
落ち葉の風景には、違和感はありません。
維摩会 春秋館で、わびさびという美意識を教えていただきましたが、
そこに通じる自然の在りようにも感じられていました。
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大きな音が響く中で、おじいさんと、
おはようございます、と挨拶をかわし、
朝早くからお疲れさまです、と言葉を添えました。
おじいさんの返事が返ってきました。
こうやってきれいにしても、
振り向けば、また落ち葉、なんですよ。
でも、一日中仕事があるのは、ありがたいことです。
落ち葉掃除機を使う姿には、あまり風情は感じられないなぁ、
と思ったのですが、
おじいさんに一日の仕事を与える、ありがたいものなのでした。
