タビタビ モウシワケアリマセン オウイン ヒツヨウデショウカ 💮~日本人よりきれいな日本語~💮
タビタビ モウシワケアリマセン オウイン ヒツヨウデショウカ
廊下で立ち話をしていた私たちのところに、
こんな声が聞こえてきました。
職場の玄関窓口のところに、
ワイシャツにスラックス、ビジネス鞄を持った外国人が、
係の人に尋ねていたのです。
流ちょうな日本語で、そのうえ、とても丁寧な言葉遣いです。
思わず、
私たちよりきれいな日本語を話していますよね、と
皆で驚いたのでした。
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「不言実行」という言葉があります。
「文句や理屈を言わずに、黙ってなすべきことを実行すること」
という意味です。(『大辞泉』)
維摩会 春秋館で学ぶ『論語』には、
「訥言敏行(とつげんびんこう)」という言葉があり、
口数は少ないが、行動は敏速であること、を言います。
不言実行も訥言敏行もほぼ同じ意味で、
理想的な在り方と言われてきました。
最近は、不言実行をもじった、
有言実行、ということが言われるようになり、
場合によっては、
こちらのほうが高く評価されるようにもなっているようです。
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窓口の外国人は、書類を見ながらしばらく話しをしていましたが、
ワカリマシタ アリガトウゴザイマス
と言って、帰っていきました。
有言実行と言われるように、
特に仕事の場では、言葉にしたほうがよい時代になりました。
むしろ、言葉にしないといけない、
のかもしれません。
そして、
その言葉が丁寧であれば、印象もよくなるに違いありません。
外国人の様子を見て、
皆でそんな話しになったのでした。