マッチョな外人男性に 手を合わせて頭を下げるおばあちゃん   ~レディファースト~ | 今日の恵み  維摩会 春秋館の恵み

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お願いマッチョな外人男性に 手を合わせて頭を下げるおばあちゃんお願い ~レディファースト~

 

 

少し遅めの通勤電車、

途中の駅で、小柄なおばあちゃんが乗ってきました。

座席は、ほぼ満席です。

おばあちゃんが反対側のドアに向かって、歩きだしたところ、

ちょっと離れたところに座っていた、

かなりマッチョな雰囲気の外人男性が、

すっと立ち上がって、

ドウゾ、

と声をかけたのです。

 

おばあちゃんは、

すぐに降りますから大丈夫です、

と言ったのですが、

どうも、外人男性には、通じていないようです。

それを察したのか、

おばあちゃんは、

手を合わせて、その男性に頭を下げて、

ドアわきの手すりのところに立ちました。

外人男性は、ちょっと不思議そうな顔をしたように思いましたが、

そのまま座席に腰を下ろしました。

 

次の駅で、おばあちゃんは降りていきました。

入れ替わるように乗ってきたのが、

背の高い、白髪のおじいちゃんです。

おじいちゃんは、

ちょうどマッチョな外人男性の前の吊り革につかまって、立ちました。

外人男性は、席を立つ気配はありません。

 

レディファーストだったんだ、と初めてわかりました。

 

**********

 

腰を下ろしている多くの乗客の中で、

外人男性だけが席を譲ろうとしたことに、

私は、情けない思いがしたのですが、

お年寄りの人だから、ではなくて、女の人だから、だったのでしょう。

もちろん、おばあちゃんであったこともあるかもしれませんが、

若い女性であっても、席を譲ったかもしれません。

 

そのような教育を受けている、と

維摩会 春秋館でお聞きしたことを思い出しました。

徹底したレディファーストです。

個人的には、よい習慣であると思いますが、

男性であっても、ご年配であれば席を譲る、という発想はなさそうです。

こちらは、儒教の教え、なのかもしれません。