💧 死ぬときでも 水分は必要 💧 ~93歳の大往生~
知り合いから、おじいちゃんが亡くなった、と連絡がありました。
93歳の大往生です。
心臓にちょっと異常がみられると、一カ月ほど前に入院したおじいちゃんですが、
それまでは、長く連れ添っているおばあちゃんと二人で住んでいました。
入院しても普通に生活ができていて、食事も普通にしていたそうです。
ここ一週間くらい、ご飯を食べて、寝てばかりいるようになったそうで、
穏やかに、幸せそうに、スヤスヤと寝ていたそうです。
そして、一昨日、ご飯が食べられなくなって、
二日後に亡くなったのです。
死ぬときでも、水分は必要、とのお医者さんの言葉で、
最後の二日は、管を通して白湯を胃の中に入れていたそうです。
生理的食塩水の点滴の場合もあるようです。
亡くなる時に、水分が十分にあったほうが、楽に(?)逝けるのだそうです。
お医者さんが、
「ボクはまだ死んでないから、本当のところはわからないけど、
水分が少ないと、干からびて死んで、苦しいんですよ」
と教えてくれたそうです。
知り合いは、
「おじいちゃん、気付かないうちに死んじゃったんじゃないかなぁ」と
言っていました。
それくらい、穏やかに逝かれたようです。
歳を取ってから寝たきりの状態にならないように、と、
維摩会 春秋館では、
しっかりと身体を動かすこと、運動することの大切さが説かれます。
このおじいちゃんはどのような生活をしていたのかしら、と思って、
職業を聞いてみました。
建築士さんだったそうで、
40歳くらいからは図面を引くのが中心になったものの、ずっと現場に出ていて、
なんと、80歳まで仕事をしていたのだそうです。
身体も頭も、しっかりと使っていたようです。
あまり物事には頓着しないほうだったそうで、
細かいことは、全部奥さま~おばあちゃん~に任せていたそうです。
こんな生き方が、安らかな逝き方につながったに違いありません。
おじいちゃんが亡くなったことは、やっぱり寂しいけれど、
様子をお聞きしたら、よかったね、と思えるのでした。