🐦 師走の土曜日の暖かい日 🐦 ~自分もその一人だけれど~
まいったなぁ、
あまりの人の多さに、思わずため息が出ました。
夕方遅くデパートに出かけたのですが、
街の中心部に近づくにつれて、
徐々に歩いている人が増え、かなりの人出の様子です。
師走、土曜日、いいお天気の暖かい日、と
三拍子そろっています。
みんな街中に出てくるのだなぁと、
自分もその一人なのだけれど、思わずそう思いました。
とある店先に、たくさんの人が集まっています。
何かイベントが行なわれているようで、
マイクの声が聞こえます。
さっさと買い物を済ませて帰ろう、と思いました。
烏合の衆、ということわざがあります。
烏合とは
「烏(カラス)の集まるように規律もなく統一もなく集まること」で、
烏合のように、「規律も統制もない群衆、軍勢」を烏合の衆と言います。
(『広辞苑』)
出典は中国古典の『後漢書』だそうで、この時代には、
烏はうるさく鳴くだけの鳥、と思われていたようです。
この、烏合の衆 のひとりになるような生き方ではいけない、と、
維摩会 春秋館では教えていただいています。
人混みが苦手、という人はたくさんいることでしょう。
昔、そういう人は、なりたくても烏合の衆になる機会は少なかったのだろうなぁ、と
人混みを歩きながら思いました。
そして、今は、
物理的に集まらなくても、たやすく集団になれるネット社会になりました。
それだけ、烏合の衆になりやすくなったと言えます。
人混みが苦手な私は、物理的には烏合の衆にならずに済みそうなのですが、
精神的に、心理的に、
烏合の衆にならないようにしたい、と思ったのでした。