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うわ~っ!!! ![ピリピリ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/678.png)
~180センチの青年の悲鳴~
職場では、臨時に大学生のアルバイトを雇うことがあります。
力仕事や掃除などの肉体労働を単発でやってもらっています。
今回、古い書類の入ったダンボールを整理するため、
数人の大学生に来てもらいました。
仕事は、倉庫のようになっている部屋からダンボールを運び出す作業です。
ちょうど用事があって、その部屋に入って仕事をしていた時のことです。
男の子二人と、女の子一人が、黙々と作業をしていました。
真面目にやっている様子です。
と、その時、男の子の一人が、
うわ~っ!!!、といって、ダンボールを机の上に放り出して、
数メールも、飛びのいたのです。
何事かと思って、どうしたの? と聞くと、
むし、むし、
と言って、
何か取るものをもってきます、と部屋を飛び出していきました。
虫って、なんだろう、と、私も虫は好きではないのですが、
ダンボールに、恐る恐る近づいてみました。
そのままで見える三面には、何もいないようです。
後ろ側をのぞいてみると、
ダンボールに、1センチくらいの小さな虫がへばりついています。
じっとして動きません。
死んでいます。
そばにあった古い紙で虫をはがして、机の上に落ちた虫を紙ですくって、
窓から庭に、さよならしました。
しばらくして戻ってきた男の子は、
バケツの中に、使い捨てのビニール手袋やら
小さなほうき、塵取り、虫取りスプレーやらを持ってきていました。
もう、いないよ、と言うと、
何やら、ホッとしたような、力が抜けたような感じになったのでした。
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私も虫は苦手なのです。
それでも、この二十歳くらいの身長180センチもあろうかという男の子、
なんか特別な苦手意識があるのかもしれませんが、
もう少しなんとか、とついつい思ってしまうのです。
自然に触れることの大切さを、
維摩会 春秋館でよくお聞きします。
山川草木、地中の小さな虫から山奥の野生の猛獣にいたる動物、
かすかな空気の流れ、地球規模の大きな大気の流れ、
癒しの自然、恐怖の自然、
自然の流れ、あるがまま、
生態系、進化、宇宙、等々、
自然とは何かと問うと、
思い付きでもいろいろな言葉が浮かび、けっこう答えが難しかったりするのですが、
自然の中で生かされているという素朴な在り方を、
もう一度考えてみたい、と思ったのでした。