👗 普段着 よそ行き 晴れ姿 👗 ~授業参観のお母さん~
久しぶりに会った知り合いの女性、
フレアスカートの、柔らかい感じのスーツを着ています。
色も、明るめの紺色で、ちょっと改まった感じもあります。
小学生の子供さんがいるお母さんですので、
「授業参観のお母さんみたいで、ステキですね」と言ったところ、
「今頃は、このような服装で学校に行くと、浮くんですよ」とのこと。
様子を話してくれました。
授業参観に来るお母さんたちは、
いつものTシャツ姿で、いわゆる普段着のまま、とのことです。
スーツ姿のお母さんは、まずいないのだそうです。
そう言えば、今年の4月、
大学生になった息子の入学式の帰りです、と言ったお母さんも、
普段着のような雰囲気で、
どこかで着替えたのかしら、と感じたことを思い出しました。
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毎日の普段着と、
どなたかのお宅を訪問する時や、授業参観の時などの、よそ行きの外出着、
そして、一年に一度着るか着ないかの、晴れ着、
着る物には、このような区別がありました。
結果的に値段も違ってしまいますが、
それよりも、
楽に着ることができて、毎日お洗濯できるのが普段着で、
ちょっとキチンと感があったりするのが、よそ行き、
そして、フォーマルなものが晴れ着、というように、
TPOの違いで服装が違っていたのでした。
いつのころからか、
特に、普段着とよそ行きの区別がなくってきました。
お母さんがTシャツで授業参観に行くのも、その表れにちがいありません。
TPOに合わせて服装を整えるのは、礼儀のひとつですが、
そのような礼儀がなくなってきているのかもしれません。
維摩会 春秋館で勉強している『論語』では、
昔からの礼儀やしきたりが説かれます。
礼儀作法やしきたりは、
相手への敬意や気遣いの心を表しているものだからなのです。
相手への敬意や気遣いを服装で表すことが、
TPOに見合った服装となるに違いありません。
オシャレを楽しむこととあわせて、
そんなことにも配慮できようになるといいなぁ、と思ったことでした。