「もうちょっと、どうにかならないのかしら」の連続3シーン
~スマホに夢中~ ![]()
出勤の朝、
エレベーターが途中の階で止まると、若い女性がドアの前に立っていました。
おはようございます、と挨拶したのですが、
スマホに見入っているのか、
何も言わずに、エレベーターに乗り込み、ドアの方に向きを変えて、ドアの直前に立ちました。
1階に着くと、その女性は、スッと横にずれました。
私を先に通してくれようとしたのだと思います。
ところが、
そのエレベーターのドア幅は狭く、その女性は横広のリュックを背負っています。
あいたスペースを通り抜けるためには、
横向きになり、私の荷物もどうにかしなければなりません。
「ありがとうございます、すみませんお先にどうぞ」と声を掛けました。
その女性は、黙って、先に降りていきました。
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駅のホームが改装工事中です。
そのため、
「駅のホームが狭くなっております。黄色の線の内側をお通りください。」
という音声アナウンスが流れます。
けっこうな大音量で、数か所から声が聞こえます。
センサーが設置してあって、その前を人が通ると音声が流れるようになっているようです。
アナウンスが流れないように、センサーの前はさけて、ホームに立ちました。
少し離れたところで、男の子が立ち止まりました。
ちょうど、センサーが反応するところです。
男の子の真うしろから、ずっと、大音量の音声アナウンスが流れます。
男の子はスマホの操作をし続けていて、
しばらく待っても、動く気配がありません。
思い切って、声を掛けました。
「あなたに反応して、アナウンスが流れていますよ」
「あぁ」と言って、男の子は少しずれました。
アナウンスは、止まりました。
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駅から乗ったバスには、すでに乗客がいました。
後からやって来た同僚と、座席に座って近況報告です。
しばらく駅に停車して、バスは出発しました。
私たちが降りるバス停に着きました。
最初に降りようとした男の人は、カード残額が足りません。
手に持っていたスマホをポケットに入れると、
リュックからサイフを探し出し、やっと入金すると、バスを降りました。
しかし、カードはもう一度タッチしなければいけなかったのです。
運転手さんに呼び止められて、再操作です。
そのバス停で降りる人は、列を作って待ちました。
バスを降りると、同僚は言いました。
「あの男の人、駅で停車している時に、もう乗っていましたよね。
もうちょっと、どうにかならないのかしら・・・。」
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立て続けに、ちょっと気になる場面に3回も遭遇した朝でした。
その方たちは、決して悪気があるようには思えません。
場合によっては、気を使っているようでもあります。
スマホに見入っていますが、スマホだけが原因でもなさそうです。
想像力、という言葉を
維摩会 春秋館でお聞きしたことを思い出しました。
まわりの様子やこれから起こることを想像して、対応することです。
もちろん正しく想像することが望ましいのですが、なかなか難しいです。
色々なことをたくさん経験して身に付けていくのかなぁ、
と思った朝でした。
