節分の準備 ~豆まきの大豆~
節分の豆まきは、神社でも大きな行事のひとつです。
今は、準備に大忙しです。
お祓いをした豆まきの大豆を、
福豆と書かれた袋に詰めていきます。
授与品です。
初穂料はずっと変わらずにいたのですが、
今年は値上げせざるを得なくなったそうです。
お参りの方たちにも、なんとか理解してもらって、
できれば、喜んでもらえる方法はないだろうか、と考えて、
福豆の袋に、小さなおみくじを添えることにしました。
おみくじ付きの福豆の袋が、巫女さんたちの手によって、
たくさん作られていきます。
鬼は外、福は内、
福がやってきますように、と願いながらの福豆づくりです。
鬼は外、福は内、
というのは、豆まきの時の掛け声です。
実家では豆まきをしていました。
炒った大豆を枡にいれて神棚にお供えし、
節分の夜、父がその豆をまきました。
鬼は外、と言いながら、豆を家の中から外にまきます。
次には、
福は内、と言いながら、豆を家の中にまきます。
そして、戸締りをします。
家の鬼を外に追い払い、
福を家の中に招いて、福を逃がさないようにするのです。
そして、自分の数え年の数だけ豆を食べるのです。
こうして、一年の無事を願ったのでした。
素朴な風習ですが、そこには素朴な心があります。
素朴ということの、大切さを
維摩会 春秋館で改めて知ることができました。
日本のそのような伝統行事を、大切につなげていきたいと思います。