立ち止まると沈み、あがくとおぼれる ~お釈迦様のお言葉~
ここ数日、まわりでケガや病気の話を立て続けに聞きました。
腹痛で救急搬送され、病院で打ってもらった点滴が合わずに、高熱が出た・・・。
思いがけないことが、いろいろ起こります。
*****************
お釈迦様がお説きになられた仏教のお教えは、お経にまとめられています。
そのなかで、お釈迦様の直説をたくさん収めていると言われるのが、
『阿含経(あごんきょう)』です。
一番古いお経です。
このお経はおおきく四つに分類されますが、
その中の一つ 『雑阿含経(ぞうあごんきょう)(サンユッタ・ニカーヤ)』 には、
お釈迦様が、神様の問いかけにお答えになられながら、
教えをお説きになる様子が描かれているところがあります。
第一章の最初に、「激流」とありました。
以下、岩波文庫『ブッダ 神々との対話 ―サンユッタ・ニカーヤⅠ』からの抜粋です。
神様が尋ねます。
「あなたは激流をどのようにして渡ったのですか?」
お釈迦様はこうお答えになられます。
「わたしは、立ち止まるときに沈み、あがくときに溺れるのです。
わたしは、立ち止まることなしに、あがくことなしに激流を渡ったのです。」
*****************
「激流」とは、私たちを激しく押し流していく「煩悩や欲望」のことです。
維摩会 春秋館で教えていただいている仏教の唯識(ゆいしき)説では、
「暴流(ぼる)」と表現されていました。
欲望の強く激しい流れを、「立ち止まることなく」「あがくことなく」渡っていく・・・。
むずかしいたとえ、です。
煩悩の激流を渡るのは大変で、果てしなく長い道のりです。
それでも、
今の毎日の生活では、これからの時期、
食中毒や熱中症や、に注意して、
もし、罹ってしまっても、落ち着いて対応し、大事にならないようにする、
ということかなぁ、と思いました。
