誰にも聞いてもらえなかった私の言葉は、私の中をアチコチ巡ては、溶けるバターのように滑らにぬるいビールの苦汁のように、さっきまでグルグル回っていましたが、いつのまにか真っ黒い粒になって、夜中に一人呟くと、口からボロボロこぼれ出て、世界が白くなった頃、黒胡麻みたいに張り付いておりました。
次第に熱を帯びた頃、小さな粒が発芽して、這い出すように伸びだすと、2枚のヒダが広がって、
音もないのに揺れ出して、他にもたくさん芽吹いては、目の前に少しづつ広がると、
次第に色が付き始め、小さな葉っぱが起き上がり、何か言いたげに広がると、2倍の長さに伸び出して、
風もないのに揺れ動き、勢いづいて反りだすと、目の前に彩色が広がって、
次第に私に絡みつき、小さな希望を見つけると、引きずり出して、2つに裂くと、
何もかもが悪意に満ち溢れ、他にもたくさん引っ張り出され、
残虐な景色が広がると、
居ても立ってもいられずに、苦い唾を吐き出して、
アイツが急いで昇って行って、私とそれを照らしておりました。
足元に広がる無数のクローバーたちが静かにコチラを見ていて、順序も列も高さも低さも何もなく、ただ混沌としておりましたが、その中の一つだけが裂かれたように、4つ葉になっていて、悪意に満ちた世界の中で揺れておりました。
誰にも見つけてもらえない、小さな4つ葉のクローバーは、吐き出された苦汁にまみれて揺れていて、小さな希望にも見えたりしましたが、酸味を帯びた体液が口に広がり始めると、居ても立ってもいられずに下唇を噛みしめて、ボロボロになって黒い粒になるまで、ゴリゴリと踏み潰しました。
よくわかりませんが、そんな日もアルのでしょうか、
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