役にたつのか立たないのかについて、 | watabeのブログ

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日記で御座います。

丼ぶりみたいなマグカップにナミナミとコーヒーを注ぐと、熱くて熱くて掴めないので、小さな子ザルのように、何度も触っては、離して、歩いてはまたカップを置いて手をさすってそしてまた触って、また歩くと言った様な事をしていた時、カップ横に小さな取っ手がついているのを見つけました。



役に立つのか立たないのか分かりませんが、確かに赤ちゃんの耳のような取っ手が付いていて、そいつに「どうにか、ならないものかと」マジマジ見つめて尋ねると「どうにもならないと」返ってくるだけで、熱い湯気を小さく立ち昇らせているだけでした。



昨日から続いていた淡い雪が、まるで砂糖みたいに落ちては、わたゴミみたいに吹かれて、道路の隅に吹き溜まると、砂糖のようにサラサラなのに気が付きましたが、そんな甘ったるいコーヒーなど今日で卒業だと、先が真ん丸のスプーンをテーブルに残して、またチョコチョコと歩いては、置いて、さすって、繰り返していきました。



役に立つのか立たないのか分かりませんが、丸いスプーンだってその内役に立つだろうにと、そいつに「どうにか、ならないものかと」呼び止めるように尋ねると「もうどうにもならないと」返ってくるだけで、冷たい風を引き連れて遠い山の向うへ飛んでっていってしまいした。



もう、なにが役に立つのか立たないのかも分からないでいると、コーヒーも随分冷めていて、マグカップに唇を当てて、ゴクゴク音を立てて飲み干し、辺りにある春の花束や黒いスーツや紅白幕をみて、「どうにか、ならないものかと」尋ねると「もうどうにもならないと」返って来るだけなので、冷たくなった「役に立つのか立たないのか分からない」丼ぶりみたいなマグカップを地面に落としました。


そんな日もアルのでしょうか。

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