今までずっと

人の顔色ばかりを伺って生きてきた。


母親の顔色。

祖母の顔色。

同級生たちの顔色。

旦那の顔色。

義母の顔色。

近所の人の顔色。


怒らせないように。

機嫌を損ねないように。

嫌われないように。

少しでも好かれるように。


自分の気持ちを押し殺して

閉じ込めて

蓋をして


自分の気持ちなんてまるで最初から無かったように。


そうやってずっと生きてきた。



でもある時何かが壊れた。

もうなんだか全てがどうでも良くなった。


顔色伺えば伺うほど相手は調子に乗る。


私には何でも言って良いんだ

とか

私には何でも頼んで良いんだ

とか

私には何でもやって良いんだ

とか。


だから私は全てを捨てて逃げ出した。

(子ども達は後々、私にくっついて来た形になります)


そして今の夫が私を見つけてくれた。


当たり前のように

前からそうだったかのように

すーっと私を

私の全てを

受け入れてくれた。


今、私は

嫌なことは極力しない。

友達付き合いも減らした。

行事の参加も必要最低限にしている。


誰の顔色も伺わず生きることが出来るようになってきている。

嫌なことは嫌だと言えるようになってきている。



逃げることはダメなことだって思い込んでた。

でも逃げなきゃダメなときも絶対ある。


それは

自分を大切に思えなくなった時。

自分なんかどうでも良いと思ってしまった時。

そんな時は逃げた方がいい。


そう思ってしまう時は

自分のことを大切にしてくれない人がきっと近くにいる。

だからそういう場所からは離れた方がいい。


自分を犠牲にしてまで大切にしなきゃいけない人なんて存在しない。


自分が大切に思っているのなら相手も大切に思ってくれているはず。

そこに『犠牲』なんて言葉は存在しないと思うから。


相手が大切に思ってくれてるのなら

自分も自分のことを大切だと思えてくるはずだから。


みんな、幸せになる権利が当たり前のようにある。

みんな、幸せな世の中が標準であってほしい。


逃げたい時は逃げていい。

少し離れてから考えるということも出来る。

逃げれば全てが終わるわけじゃない。

そこから新しい人生がまた始まる。