ソネット―「知識」を積んだ気球に



輝く炎の球が夕闇の中を

静かに天空へとのぼってゆく




燦々と栄光の光を放ち

底深き<蒼天>に瞬く星の光を翳らせながら




きみが運ぶ<知の炎>とは違って、じきにきみ自身は

流れ星のように闇に包まれて消えようとも

あれは、永遠に消えることなく、赫々と燃え




志士の孤独な墓を照らす常夜灯となり

虐げられた貧しきものを照らす一条の勇気となり




一つの花火となり、貧家の炉では暖かく輝き

暴君の豪奢な高楼では紅蓮の咆哮を上げるだろう




<地>の闇を照らす篝火となり

一個の<太陽>となって、刷新された地に矢を放つ

<真理>のように、今まで<欺瞞>に満ちていた地に。





作 パーシー・ビッシュ・シェリー

訳 アルヴィなほ子




ふと思った 物語の中の少女が

こんなことを言っていたっけ




「だから詩はいいのね。この世にないことを言ってくれるから。そして実際あるものより優れているばかりでなく、ずっと真実に近いものを聞かせてくれるから。」