ご訪問くださいまして、

有り難うございます。

 

れっつごうです(^^)

 

東京・横浜では、

早くもセミの大合唱が

聞こえてきました。

 

今回から、

小説家、平野啓一郎さんの新書、

 

私とは何か 「個人」から「分人」へ

 

 

という本を、

紹介・解説していきます。

 

平野啓一郎さんは、

芥川賞受賞作家でもあり、

作品は、よく新聞の書評などにも、

紹介されていますが、

 

私は、

ずっと「読みたいなあ~」

と思いつつも、

まだ読んだことのない

作家さんでした(^^;

 

今回、とあることから、

氏の「分人」という概念を知り、

とても興味を持ったので、

 

小説を読む前に、

まずは、

「分人」の考え方について

述べられている新書、

 

私とは何か 「個人」から「分人」へ

 

を読んでみようと思いました。

 

一読してみて・・・

この「分人」という考え方ですが、

 

心理学的見地からも、

とても興味深く、

 

また、現実的な視点、

肌感覚からしても、

非常に納得感のあるものでした!

 

 

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「私とは何か」

 

これは、

私が思春期の頃から、

ずっと追い続けている

テーマでもあります(^^;

 

「私とは何か」

 

それは、

「本当の自分とは何か」

という問いでもありますね。

 

「本当の自分とは何か」

 

それを追い求めて、

自分探しの旅をしたりするわけですが、

 

なかなか、

本当の自分は見つからない。

 

そこで、

対人関係で揉まれたり、

試行錯誤しながら、

 

少しずつ「自分」というものを、

確立していくというのが、

王道かと思いますが、

 

でも、

「これが、本当の自分だ!」

と常に自信を持って言えるほどの

自分を確立するのは、

けっこう難しい気もします。

 

なぜなら、人は、

対人関係や時と場合によって、

変化するからです。

 

 

たとえば、

会社で仕事をしているときと、

家族と一緒にあるとき、

私たちは

同じ自分だろうか?

 

あるいは、

高校時代の友人と

久しぶりに飲みに行ったり、

恋人と二人きりで

イチャついたりしているとき、

 

私たちの口調や表情、態度は、

随分と違っているのではないか。

 

 

そうですね。

たしかに、人は、

対人関係や時と場合によって、

変化します。

 

しかし、

「人格」という意味では

一つであると考えられています。

 

 

人間は確かに、

場の空気を読んで、

 

表面的には色んな

「仮面」をかぶり、

「キャラ」を演じ、

「ペルソナ」を使い分けている。

 

けれども、

その核となる

「本当の自分」、

つまり自我は一つだ。

 

そこにこそ、

一人の人間の本質があり、

主体性があり、

価値がある。

・・・

 

 

対人関係で変化するのは、

「仮面」をかぶり、

「キャラ」を演じ、

「ペルソナ」を

使い分けているからであって、

 

「本当の自分」

つまり自我、人格はあくまで一つである。

 

これが、

一般的な考え方だと思います。

 

しかし、

平野啓一郎さんは、

そうではないといいます。

 

 

たった一つの

「本当の自分」

など存在しない。

 

裏返して言うならば、

対人関係ごとに見せる

複数の顔が、

 

すべて

「本当の自分」である。

 

 

対人関係ごとに見せる

複数の顔は、

「仮面」ではなくて、

すべて「本当の自分」。

 

これが、すなわち、

「分人」という考え方なんですね。

 

 

分人とは、

対人関係ごとの

様々な自分のことである。

 

恋人との分人、

両親との分人、

職場での分人、

趣味の仲間との分人、

 

・・・それらは、

必ずしも同じではない。

 

分人は、

相手との反復的な

コミュニケーションを通じて、

自分の中に形成されてゆく、

パターンとしての

人格である。

 

必ずしも

直接会う人だけでなく、

ネットでのみ交流する人も

含まれるし、

 

小説や音楽といった芸術、

自然の風景など、

 

人間以外の対象や環境も

分人化を促す要因となり得る。

 

一人の人間は、

複数の分人のネットワークであり、

そこには、

「本当の自分」という

中心はない。

 

 

「本当の自分」という中心が、

いわば、

「仮面」を使い分けているのではなく、

 

複数の「分人」が合わさったものが、

一人の人間となる。

 

すなわち、分人とは、

「分数」

のようなものなのです。

 

 

個人を整数の1とするなら、

分人は、分数だと

ひとまずはイメージして

もらいたい。

 

私という人間は、

対人関係ごとの

いくつかの分人によって

構成されている。

 

そして、

その人らしさ(個性)

というものは、

 

その複数の分人の

構成比率によって

決定される。

 

 

個性は、

分人の構成比率によって決まる。

 

これは、

円グラフをイメージしていただくと、

分かりやすいかもしれません(^^)

 

(最後に紹介する動画をご覧ください!)

 

そして、

その比率は、

対人関係ごとに変わる。

 

だから、

個性は、不変的なものではない。

 

 

分人の

構成比率が変われば、

当然、個性も変わる。

 

個性とは、

決して唯一不変のものではない。

 

そして、

他者の存在なしでは、

決して生じないものである。

 

 

他者の存在に影響を受ける

「分人」の割合によって、

個性が変わる・・・

 

これは、何だか、

軽薄というか、

 

いかにも、

「自分というもの」

いわば、

「自分軸」

がないような気もしますが、

 

しかし、

この「分人」という概念は、

 

先行きが不透明で

複雑な現代社会において、

とても有益で、

 

「生きやすくなる」

考え方だと私は捉えました。

 

その理由は・・・

 

 

・・・次回に続きますね(^^;

 

 

ちなみに、

「分人」という考え方、

平野啓一郎さん自身が監修した、

ショートムービーで、

大変分かりやすく解説されています!

 

 

7分くらいです。

興味のある方は、是非ご覧ください!

 

 

 

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今回も最後までお読みくださいまして、

有り難うございました😊

 

次回に続きます(^^;

 

 

 

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おまけ(^^;

 

足柄サービスエリアの

ぶらっとパークで車中泊して、

久しぶりに山歩き。

 

早朝、御殿場側はどんよりでしたが、

三国峠を越えると・・・

 

 

 

ああ・・・

パノラマ台から、絶景!

 

富士山と山中湖。

 

 

 

今回の富士山は、

赤っぽかったです!

 

 

 

403段!もの階段を登って、

しばらく登山道を登ると・・・

 

 

 

久しぶりの石割神社、

割れた大岩健在!

 

 

 

石割山山頂。

 

暑くて、ばてましたが💦

ここからも絶景でした!

 

皆さんにも、富士山パワー届け🗻!