大学生のとき、
「私は漫画みたいな死に方するかもしれない」
とおびえていたことがあった。
私は心が弱ってくると漫画みたいなネタを量産する性質らしい。
注意散漫のようなドジだけでなく、
鳥の糞をやたら引き寄せたり、
窓を開けて外に出たら鳩が家の中にいたり、
鳩がベランダで卵産んだり…
変なところで転んだりというのもよくあった。
鳥と戦うぐらいならまだいいものの
ケガは洒落にならないし、
ネタ人生は地味にメンタルを削っていく。
ちょっとしたことを冗談にできないぐらい弱ってるのにネタが続くと泣きっ面に蜂状態になり、落ち込みから抜けられなくなり、さらにネタが発生するという負のスパイラルが続いてしまう。
とりあえずメンタルが落ち着くとネタ人生も治まるので
精神を安定させることが上手になり
今ではだいぶネタ人生が薄まったがネタのひとつに「火事一歩手前」のできごとがあった。
タバコの火である。
大学生のとき、試しに1箱だけタバコを吸ってみたことがあった。
今と違い、当時のタバコというのは、「大人のアイテム」要素が強く、酸いも甘いも嚙み分ける人間の象徴のようなイメージがあり、吸う人も多かった。
成人して解禁になったことだし、一度ぐらいは試してみよう、とそんな気持ちで手を出したのだ。
ハマりそうな自分がいたものの、高騰を続けるタバコに夢中になるより、漫画喫茶にいくお金を確保したかったので幸い一箱でやめることができた。
その一箱を消費するときに事件は起きた。
ある日、家で吸おうとしたらライターがないことがあった。
数本吸って放置していたタバコを急に吸いたくなったものの、普段吸わないものだから、ライターの買い置きなんてない。
外に出るのも面倒だし、どうしようか迷った結果、目の前に火を見つけた。
コンロの火である。
タバコを吸わない人向けに説明すると、タバコというのはそのままでは着火できない。
人間が口にくわえて吸った状態にしないと火がつかないのだ。
試行錯誤した結果、ギリギリまで顔を近づけ「やっと火が付いた!」と喜んだ瞬間前髪が焼けた。
チリチリと短くなっていく髪の毛の火は焦って消化して無事だったものの、やっかいなものが残った。
匂いだ。
臭い。
換気扇を回してもいつまでもこびりついて取れない。
自分がした失敗がどこまでも追いかけてくるようで本当にツラかった。
本当に近年ギャグ漫画でもやらない古典を現実世界でやってたなあ。
現在、タバコを吸える場所がなくなり、喫煙者は肩身が狭い時代となった。
タバコを吸いたいと思ったときはライターにご注意を。
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