松下幸之助といえば、誰もが知る世界的大企業、松下電器の創業者ですけども、私が好きなエピソードがいくつかあります。
そのうちの一つをお伝えしましょう♪
生前、すでに天下の松下グループ10万人の大元帥であった松下幸之助は、大阪⇒東京の新幹線に出張で向かったことがありました。
ちょうど、京都駅を通り過ぎようとしたときに、同じ車両に乗っていた愛媛の中小企業の社長が松下幸之助に気付いたのです。
「あっ、この方は松下電器の幸之助様だ。せめて挨拶だけでもぜひさせて頂ければ。」との思いから、中小の社長は幸之助氏に近寄っていき、深く挨拶をしたのだそうです。
挨拶だけではダメだとの思いから、ちょうど愛媛から別件で持ってきていた「みかん」一式を幸之助に渡したのだそうです。
その社長は「幸之助さんも、東京まで行くのかな。では、そこまでは一緒の車両で入られる。なんて嬉しいことだろう。」と思っていたのだそうですが、
実際は、急な事情が生じたようで、松下幸之助一同は名古屋駅で降りることになったそうです。
松下幸之助はその社長へ一礼して、ホームの方へ向かったそうですが、
社長の方は「ああ、これで幸之助さんとはもう会うことはないな。」と大変寂しい思いをしながら、窓越しに駅のホームを見ていたそうです。
電車が名古屋駅ホームを出発し、窓からその様子を社長は見ていたそうですが、
そこで信じられない光景があったと言います。
なんと、松下幸之助氏がさっき渡したあの「みかん箱」を持ちながら、通り過ぎる新幹線に対し、すなわち、自分自身に対して、深々と礼をしているというのです。
言っても、時の大元帥です。分刻みの超多忙な世界のリーダーがです。
一介の中小企業の社長に対しても一切の礼節を忘れず、重いみかん箱を自らもち深々と礼をしていたというのです。
その社長は嬉しいやら、ありがたいやらで涙が出たそうですが、松下幸之助氏の礼節や人徳というものに感動したのだそうです。
後日、中小の社長は愛媛の社に戻るやいなや、各マネージャに対してこう言ったそうです。
「うちの全ての電気製品を1ヶ月以内に松下電器の製品に変えるように。」
松下幸之助は自然と礼をしたのです。このようなことは想定さえしなかったでしょう。
しかし、結果としては会社の利につながったわけです。
この話。私は妙に好きなんですよね。
いかがでしたか?
~今日のヒトコト~
礼節と人徳。これを忘れてはいけない。