家の用事が終わり

主人の隣に座りました。

テレビを観ている、主人。




ゆうあ:…○○さん…





声が随分小さくなって、しまいました。

もう、

緊張で大きな声なんて

出せない…

消え入りそうな私の小さな声…








主人:なに?




ゆうあ:…。

…△△に買い物に行く話だけど…




主人:?




ゆうあ:△△に行くと…

……あの時のことを

思い出して…





…辛いんだ。




…だから、


そのこと、


分かって欲しいよ…






俯いて

言う。

主人の顔が

見れない。









ゆうあ:…行かないで…

…なんて言わないから。





顔を上げると

彼の横顔。





主人:…うん。





ゆうあ:買い物に行って一人でいても

私のこと、こころに留めておいて欲しいんだ。



…忘れないで。






主人:…うん。





ゆうあ:あっ。

何かプレゼント買ってくれても良いよ。

一人で行くんだから

お土産。

そうだ。近頃、下着が足りないな。





…言ってしまってから

図々しい。なんて思ったりして。

そして、

下着、は、私にとっての鬼門。

フラッシュバックの対象。





性、の象徴だから…。











今まで、何も望んで無かったよ。


最低限必要なものしか

望まなかったよ。





不倫以前も。

結婚後も。





節約してたよ。






…また、哀しくなってきた。







主人:…いいよ。

ゆうあ:え?いいの?任せて。

主人:うん。