「桂木~~っ!!!!」
翔也は我慢出来ずに飛び出した。。。
「あ、相沢!!何でここに!?」
桂木は慌てて香澄を羽交い絞めにし
「ち、近寄るな!!
 近寄るとこいつを刺すぞぉ!!」
桂木はポケットからナイフを取り出して
香澄の顔の前に突き立てた。。。
「こぉの・・・クズ野郎がぁ!!」
香澄を人質に取られ、翔也は身動き
できなくなってしまった。。。
「相沢・・・俺はなぁ・・・
 もうどうなっったっていいんだよ。。。
 こいつ殺して俺も死んでやろうか。。。」
腐ってもバスケ部の顧問である。。。
40代の大人の中でも力はある方だ。。。
強く香澄の首を掴む。。。
「いや・・・相沢君・・・助けて・・・」
香澄はもはや泣く以外何もできなかった。。。
「香澄ぃ・・・大丈夫だかんな。。。
 今助けてやっからよぉ。。。」
そう言って翔也は笑った。。。
幾多の修羅場を潜って来た翔也はこの場を
どうやって切り抜けるかの術を知っていた。。。
「ほう。。。
 ま、お手並み拝見といくか。。。」
まだ影に隠れてる神崎は、翔也がどういった
手段を使うのか興味が沸いていた。。。
「何笑ってるんだ!!ホントに刺すぞ!!」
崖っぷちに立たされた人間はホントに何を
するかわからない。。。
その事を充分翔也も承知していた。。。
「桂木よぉ。。。
 別に俺はこの事を誰にも言うつもりは
 ねぇからよぉ。。。
 香澄は離してやってくんねぇか!?」
そう言いながら徐々に近寄って行く。。。
「く、来るな!!それ以上近づくな!!」
桂木は後ずさりして距離を広げる。。。
すると翔也は
「何だ??桂木、お前とことんクソ野郎だな。。。
 仲間まで呼びやがったのか??」
「な、仲間!??仲間って・・・何の事だ!??」
「仲間じゃねぇのか??
 じゃあ、後ろにいるそいつらは誰なんだ??」
「う、後ろに・・・??」
桂木はパッと後ろを振り返った。。。
振り返った先には・・・
誰もいないただの闇!!
その瞬間!!
翔也は一瞬で間合いを詰め、桂木との距離を
全くのゼロにした。。。
桂木がそれに気づいた時にはもう遅かった。。。
正面を向いた時、翔也はすでに目の前にいた。。。
「し、しまっ・・・!!」
「死ぃにやがれえぇ!!」
左手でナイフを弾き飛ばし、渾身の右ストレートを
桂木の顔面に叩き込んだ。。。
桂木は3メートル程吹っ飛んで、しばらく起き上がる
事が出来なかった。。。

つづく。。。