明日天気になーれ
重い、重い、重い。
今朝も暗いニュースばかりが流れて
お茶の間ではこうして、人の不幸を喜んでいる。
酒の肴にちょうどいいのは、あたしの今の境遇も同じ。
よりによって、結婚申し込んでしまった。
自分から、だ。
女の、自分から。
自分
から
言っちゃったっ、てーの。
どんだけ煮え切らない男なんだよ。
考えさせてくれって、超ド級マザコン男。
ゆうべ帰ってから一睡もせずに深酒、向かい酒の連続だよ。
ああ、ああ、ああ、あたしはさ、行き遅れの年増女だよ。
だけど気持ちは純粋なんだ。少女のまんまさ。
若い男に狂ったって言われてもいい。
あいつが好きなんだもん。
だから、お泊まりのときだって、このアパートでご飯つくってあげたじゃないの?
「もー、うるさいわねー、外、ピーピー、いったいなんなの?」
*
ぴー、ぴー、ぴー、ぴー ・・・
軽トラがバックしながら、アパートのある狭い路地に入って来た。
そして若い男の声だ。
「ああ、ここ、ここ、このボロアパート・・・」
「なんがボロじゃ・・・こりゃ・・・」 あ・・・
汗だくになった、ガキっぽい笑顔で、軍手で汗をふきながら、あいつが軽トラから降りたってこう言った。
「やっぱ、いっしょになるしかねえよな・・・おれら・・・ははは」
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sent from W-ZERO3
今朝も暗いニュースばかりが流れて
お茶の間ではこうして、人の不幸を喜んでいる。
酒の肴にちょうどいいのは、あたしの今の境遇も同じ。
よりによって、結婚申し込んでしまった。
自分から、だ。
女の、自分から。
自分
から
言っちゃったっ、てーの。
どんだけ煮え切らない男なんだよ。
考えさせてくれって、超ド級マザコン男。
ゆうべ帰ってから一睡もせずに深酒、向かい酒の連続だよ。
ああ、ああ、ああ、あたしはさ、行き遅れの年増女だよ。
だけど気持ちは純粋なんだ。少女のまんまさ。
若い男に狂ったって言われてもいい。
あいつが好きなんだもん。
だから、お泊まりのときだって、このアパートでご飯つくってあげたじゃないの?
「もー、うるさいわねー、外、ピーピー、いったいなんなの?」
*
ぴー、ぴー、ぴー、ぴー ・・・
軽トラがバックしながら、アパートのある狭い路地に入って来た。
そして若い男の声だ。
「ああ、ここ、ここ、このボロアパート・・・」
「なんがボロじゃ・・・こりゃ・・・」 あ・・・
汗だくになった、ガキっぽい笑顔で、軍手で汗をふきながら、あいつが軽トラから降りたってこう言った。
「やっぱ、いっしょになるしかねえよな・・・おれら・・・ははは」
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