いきなり、くう〜ぅちゃん登場 | 小説家のヒヨコがつづった物語
公園に捨てられていた
大人の手のひらの大きさ
焦げ茶のモップか何かに似た
薄汚れた子猫は
下痢を繰り返し衰弱しており
医者からはもう助からないと宣告された
妻は必死で看護
(四六時中肩の上に乗せて育てた)
極めつけはビフィズス菌だった
衰弱が嘘のように回復
どんどん体が大きく
カラス色になった
真っ黒に緑の光沢
ボンベイの純血とは言えないが
気品のある猫になったのもつかの間
だんだん近所つきあい(喧嘩)にもまれ
こんなやんちゃな奴になってしまった
当年3歳ワルが板についてきた
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