道尾秀介『満月の泥枕』読んだ。

本の感想じゃなくて、本を読むことに関して考えること。








 



道尾さんの作品は展開が進むごとに「クライマックスはこうなるんじゃないか?」って予想を何回も何回も裏切られて、とうとう考えも及ばないところに着地するのが大好きで、

ミステリは展開を予想しながら読んでしまうからこそ、作者がわたしの予想を遥かに超える展開を用意してくれてると



「やられた!!!びっくり

「そうくるかー!ウシシ

「それは予想できなかったー!笑い泣き





って、考えても考えても軽々上を超えていかれる快感、展開の巧みさに唸らさせる。

それが社会の裏とか、世界情勢事情とか、バックグラウンドがないと理解できない内容でなく、

必ず人の心にフォーカスしてるのがいい。








悲しさ、やりきれなさ、憎しみから罪を犯してしまった犯人の育ってきた環境を想像し、心情を追体験しようとする。

自分が体験したことない激しい感情を疑似体験する機会をくれる。

登場人物ひとりひとりがちゃんと温かな温度のある人間だから、寄り添える。
























けど今回読んでいてそれを感じにくかった。

作品がどうこうではなく、







まとまった時間に一気読みできないから。









仕事があって

用事があって

 

コマ切れでしか本が読めない!!!



内容にどっぷり浸かれない


浸かりたい!!!えーん






次の日の予定なんて気にせず徹夜で読みたい!!!








なんだか私たちは

歳を取るほどに

考えることが多くなって不安要素が増えて

やりたいことやらなきゃいけないこと

考えたいこと考えたくないけど考えなくちゃいけないと思ってることとか

いろいろ頭がとっちらかってて、



好きなことに没頭しにくくなっちゃってるよね。







たまに友だちと話すけど、


昔は好きなアーティストのCD買って、カラオケで歌えるように何回も練習して、ライブ行って


ってしてたことを、しなくなった。


好きなものにそこまで熱をあげなくなった。

それってあげれなくなったんじゃん?


熱くなれなくなったんじゃん?













 好きなことしよう?

やらなきゃいけないと思ってることより、やりたいことしよう?

やりたいことしないと、心が死んじゃうよ。




今生きてて愛されてんだもん。


やりたくないことするために生まれてきた訳ないじゃん。

自分がやりたいことやって笑ってたら、わたしの周りは幸せであふれる。