自分でできる治療法(1)
モヤモヤ血管を作る姿勢、作らない姿勢
(左の図)
○骨盤の上にしっかりと上半身がのり、背骨がS字カーブを描いている腹筋を使って立っているため姿勢にゆがみがない。
(右の図)
○目の高さにパソコン画面があり、指先からひじまで机と同じ高さ。頭の重心は背骨で支えられる位置にのっていて、ゆがみのない姿勢。
モヤモヤ血管ができる原因のひとつに「関節への繰り返しの刺激」があります。
その原因として普段、「モヤモヤ血管ができやすい姿勢」をとっていることがあげられます。
ですから、モヤモヤ血管を減らすためには、普段の姿勢を変えることが大切です。
有酸素運動
軽い運動、特に有酸素運動を継続することによって、全身の組織の軽微な炎症が収まります。
やはり脂肪組織が炎症タイプからノーマルタイプにシフトすることが研究報告されています。
これにともなって、モヤモヤ血管が減ります。
今、長引く痛みがあって何も運動していない人は、痛くない範囲でできる運動を1日15分してみましょう。
週に1度1時間運動するより、15分でも日々運動するほうが効果的です。
散歩、ジョギング、自転車などですが、ひざの痛みで歩けない人は体操や太極拳なども良いでしょう。
高カロリーの食事はやめましょう
東京医科歯科大学の研究者らが2012年「PLOS ONE」という有名なオンライン科学雑誌に掲載した論文から紹介しましょう。
彼らは「なぜ肥満の人は、ひざだけでなく体重のかからない手の関節などにも痛みや変形が起きてしまうのか?」という疑問を持ちました。
これは、食事内容が影響しているのではないか、この仮説を検討するためマウスを使った実験を試みました。
マウスを二つのグループに分けてひとつのグループは通常の食事、もう一方のグループには高カロリー食を与えます。
そしてこれらのグループの変化を追いました。
すると、高カロリー食を与えたマウスたちは比較的早い段階で関節が痛くなり始めます。
この時期の関節を見てみると、骨膜や脂肪組織に血管が増えていることがわかりました。
骨膜や脂肪組織が炎症性に変化しているのです。
そしてさらに時間が経過すると関節に変形変化が生じてきます。
つまり変形が起きるより前に血管が増えているのです。
このように高カロリー食がモヤモヤ血管を増やすということが、動物実験レベルで確認されました。
今、長引く痛みを持っている人は、日々の摂取カロリーを制限することを3週間くらい試してみてください。
カロリーを減らすには炭水化物や脂質を減らすのが効果的です。
理にかなっているストレッチ
スウェーデンのウメオの放射線科医であるオーバーグ医師のグループはストレッチ治療をしているときの血管の流れを調べました。
するとストレッチしている瞬間は組織が引っ張られて異常な血管の血流が途絶えていることがわかりました。
さらに彼らはストレッチでアキレス腱の痛みが改善した人たちは血管が減少していることを確認しています。
ストレッチは、このようにモヤモヤ血管を減らすという科学的根拠がいくつか報告されています。
ストレッチで効果的なのは腰、ひじ、ひざなど、また各種の腱に痛みがある場合も効果的です。
普段、痛みをともなうため避けている方向へ負荷をかけます。
つまり、痛いことをするということになります。
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