軽い運動で大腸がんリスクが減る | 健康、医療の本からピンポイントに紹介してゆきます
 運動には、がん(大腸がん、胃がん、肝臓がん、膵臓がん、乳がん、前立腺がん、子宮ガン)に対しての抑制効果があることがわかってきました。

 特に大腸がんの予防効果は確実にあると報告されています。

 厚生労働省の調査で、運動量の多い男性は少ない男性と比べて大腸がんのリスクが42%も低いという結果がでています。

 オーストラリアの研究者が、原発性大腸がんの患者を5年間追って調査した結果

 がんの宣告を受けてから、5~12ヶ月の身体活動量を1週間あたり2時間以上増やした患者は、ほとんど座って過ごした患者に比べて、死亡リスクが36%減ったといいます。

 身体を動かす習慣のある人は、がんの危険因子である肥満や糖尿病になりにくいため、がんリスクが減るのでしょう。
 
 私たちの研究チームは、身体を動かすと筋肉細胞から大腸がんを抑える物質が出てくることを発見しました。

 それは、SPARCという筋肉細胞が作り出すたんぱく質の一種です。

 SPARKには、「がんを避ける」「血糖値を下げる」「インスリン※)の感受性を強くする」などの効果があります。さらに、SPARKは過脂化※)を推進してくれます。


 適度に身体を動かし続ければ、フリーラジカル(活性酸素)が抑えられ、体内の抗酸化機能※)もアップします。

 それが、太らないからだ、病気になりにくいからだ、若々しいからだをつくります。


※インスリン…主として血糖値を抑制する作用がある。

※過脂化…活性酸素によって酸化してしまった脂質(=過酸化脂質)が体内に溜まった状態

過酸化脂質が蓄積すると、細胞障害のみならず、生活習慣病である動脈硬化、糖尿病や痴呆、ガンなどの様々な病気の原因になります。

※抗酸化機能…活性酸素を抑える働き
 酸素は体の中で栄養素と結びついてエネルギーを作り出します。ところが使われなかった分は酸化してしまいます。簡単に考えると「さび付いた状態」になるということです。体の中の機能がさび付くと正常な働きが出来なくなり、糖尿病、高脂血症、肝臓の機能の低下などなどの生活習慣病といわれる問題が起きてきます。



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