生理が来るといつもの通り病院に予約を入れました。この頃から病院に行くのが少しストレスになっていました。毎回流れ作業のように子宮を確認するのも億劫でしたし、卵が育つか育たないかは保証もなくギャンブルの様に感じたからです。
病院に着くといつも通り尿を採取して受付に提出してから超音波に呼ばれるのを待ちます。
超音波も通常通り終わって、着替えて別室に向かいました。この後ショッキングな出来事が起きました。
日本人スタッフの方に「こちらにどうぞ」と言われ、別室に案内されました。今日は別の部屋で説明を受けるのかな、と思ってついて行くと部屋には先生がいらっしゃいました。今までまともに話したことのない先生です。
状況が分からずにいると、日本人スタッフの方に「では手術について聞いてください」と言われて唖然としました。今回は主人が診察に同伴できないので次に同伴できる機会に説明を伺いたいと話していたのに、全く伝わっておらず先生との面談が設定されていたからです。
「えっと。。」と少し戸惑っていると日本人スタッフの方は「日本語でも大丈夫ですよ」と言ってさっさと質問をして欲しい雰囲気でした。先生も同じく早くしてくれと言わんばかりのオーラがプンプンと漂っていました。
私は意を決して1人で質問することにしました。
Q:手術はどのような手術になるのでしょうか?
A:腹鏡手術です(一言、早口で返されました。。)
Q:手術にはどんなリスクはありますでしょうか?
A:リスクはそんなにないです、1泊の簡単な手術だから。
Q:こちらの病院で手術を受けることになるのでしょうか?(手術のできる設備は無さそうだったので聞きました)先生が執刀されるのでしょうか?
A:ここじゃない別の病院です。私がやることもできるけど。。。
Q:費用はどれくらいでしょうか?
A:(めんどくさそうに)私は費用は分からない、ナースに聞いて。HKD60,000〜70,000(約84〜94万円)とかそんな感じじゃないの。
ここから先生が痺れを切らしたように早口で話してきました。
「なんで手術したいの?体外受精の方が体に負担がない。手術して腫瘍をとっても卵巣の働きが良くなる保証はない。体外受精をやった方がいい。」
日本人スタッフ方には「卵巣腫瘍を取る手術を検討しても良い」と言われていたのにその話と先生の言っていることがまるで違ってびっくりしましたが、気になることを質問しました。
「体外受精の方が体に負担がないというのはどういうことですか?」
先生はやれやれとめんどくさそうに「体外受精は下から入れて手術します。採卵の時に腫瘍も一緒に取れる。腹鏡手術はお腹に穴を開ける手術。」と端的に説明されました。
私「手術の方法が違うということですね、説明してくれないと分かりません。体外受精は主人と相談しないといけません。」この辺りから虚しさと悲しさと怒りで私の声は震えていたと思います。
これまでは英語で直接会話をしていたのに先生は急に日本人スタッフの方に話しかけました「それで、今回も彼女はタイミングをやりたいの?」何で私に直接聞かないのか、イラッとしました。
日本人スタッフの方に「どうします?」と聞かれて「薬を飲まないとチャンスはゼロなんですよね?ならば飲みます」と伝えると日本人スタッフの方は一言だけ「イエス」と先生に返事をしました。
すると先生はやれやれと言った感じでパソコンに顔を向けました。日本人スタッフの方に「では待合室でお待ちください」と言われて先生には挨拶もされないまま面談が終了しました。
とても不愉快な診察でした。今まで私の意向も先生の意向も正確に伝えていなかった日本人スタッフの方には呆れましたし、怒りを覚えました。面談中も苦笑いでずっと黙っておられました。
責められるように早口で話され、話された内容もショックで半泣きになって手も震えながら待合室で薬の処方とお会計を待ちました。この日に限ってお会計になかなか呼ばれず、15分経って受付に聞いても「まだです」と言われるだけで結局診察が終わってから40分待たされました。診察が10分で待ち時間が診察前後で45分かかりました。
別の病院でも診てもらおうと決心して病院を後にしました。