こんにちは。
僕に関してはこちら。
有り難いことに、
高校生のアルバイトの頃から人に「教える」役割を任されることが多くて、
バイトリーダーや現場責任者として後輩や部下の指導だけではなく、
ひょんなことから中学サッカー部の指導をしたり、(サッカー部じゃなかったんですけど。笑)
その流れでやんちゃ坊主や学校に来れない子、授業に対してネガティブで教室に入れない子と向き合ったりっていう役割をすることもありました。
当時、相手をしていた子達は
よくある話ですけど、大人に拒否反応や信頼を置いてなかったわけです。
そもそも、ほとんどの大人が言うことは
その子らにとって何が自分のためになるのか分からなくて
(成績とか高校受験に響くとかその次元とはまた別で)
まだ想像も出来ない、したくない未来について語られてもどうしようもないわけで。
(説教とか楽しそうにしてない大人ばかりが自分たちの周りに来るから、未来の自分の大人像として「こうはなりたくない」って無意識の抵抗でしょうね。)
それに関しては僕らの世代も同じような感じだと思いますし、
社会に出るとやっと、周りの上の世代を見て「将来像の選択」が出来るようになったんじゃないかと思います。
で、僕はそんな子らに多分に漏れず説教も激怒もたくさんしてきました。笑
先生の立場と違うのは、地域のお兄ちゃんって立場だったので
保護者に根回ししてホウレンソウのルートを確保したり
学校に迷惑を掛けない範囲内でやれることはやり尽くした上で、ですけど。
説教や激怒。
僕はちゃんと感情を込めてするようにしていて、
その瞬間は怒るってその一点だけに集中します。
これは何故かって言うと「ちゃんと伝えたいから」です。
余計なことを、別の感情とかも混ぜると深く刺さらないと思って、
まずは「怒っているからちゃんと聞け」的に聞く姿勢を整えさせます。笑
昭和なやり方でしょうか。。笑
でもまぁ、瞬間で怒るんですけど、
実はそこは用意周到に怒り方とかを準備しているので
そのポイントが来るまで(仕掛けた地雷を踏むまで。笑)
「待つ」わけです。
そうすると思いっきり感情で向き合うので(感情同士のベクトルが合う)
聞く姿勢が整ってくれたら感情を切り替えて本題(解決策)を伝えるということですね。
逃げ回る子たちの言い分は多くの場合、
その環境のルールとは無関係な自己都合。でも主観しかないのでそれがその主観にとっては正しいといえば正しいですよね。
当たり前にそんなの普通の大人は聞いてくれないわけです。
ルールや常識のフィルターが大人には備わってますからね。
だからまず僕は「大人として」の立場を取りながら、
「子供みたいに」冷静にならずに怒ることを選択してました。
立場が近くなっていくので。
でもね、やっぱり大人が本気で怒ったら怖いわけなので、笑
そこは相手が勝手に怯んでくれるわけですね。
本気になれずに中途半端な感情の出し方だと逆効果ですが。
そうそう、本気が大事ですよね。
そこまで認識させたら後は語りかけるだけ、ではなく
僕はポジティブ(良いとされる方向)とネガティブ(ダメとされる方向)の
二つの選択肢を出して選ばすようにしてました。
だって、自分事を人の指し示すようにしちゃったら他人事になっちゃって
また同じこと繰り返しちゃうので。
もちろん一発で効き目があるわけではなく、
そんなことを続けていくわけですが
そうすると向こうから「ちゃん話聞くからこっちの言い分をまず聞いてくれない?」ってなってくるので
そうするとやっといろんな話が効率よく出来るようになるんですよね。
でも、子供たちは最初からそのスタンスは持っているけど、
大人が聞かずに一方的に押し付けるからこじれたってのも一つの原因ですけどねー。
お互いのベクトルが合って立場が相互理解出来ると、後はとても楽なやりとり。
やんちゃな女子とかはメイクしてきてそれで怒られたりしてたんですが、
メイクを落としなさいって最初から言うより
「とりあえずそのメイクでみんなに会ってきて良いから、ちょっとしたらまた戻ってきて。一応学校でメイクはルール違反なのは分かってるっしょ?先生には伝えておくから。そのままメイク落さなかったら俺も怒られるからそこはお願いね」的な。
まぁ、先生たちは複数人数の相手もしてて、時間も無いからそこまでの手間もかけられないでしょうけど、
ちょっと一手間掛けてあげると後はだいぶ軽くなるんですよね。
そんなやりとりをしていた子たちが21-24歳になって、
最近ちょくちょく連絡をくれるようになりました。
まだやんちゃというか、勢いはそのままの子ばかり。
昔と違うのは、ちゃんと周りを見れるようになったことと
好きなことをやるために面倒なこともやらなくちゃいけないって分かって突き進んでいること。
「俺、ラーメン屋のバイトで気に入られてちょっと台湾出店着いて行ったんですけど、ヤバイっすね。海外!ちょー大変でした!!休みもないし! てかバッパーの話ししてたじゃないですか、俺も興味あってお金貯めたら行くんでルート相談しますね!」
「オレ、腰やっちゃって大学3年でサッカー引退したんですけど、就職したくないってか出来ないって思ってサッカーコーチになろうと思ってSNS頑張ったら2万人くらいのフォロワーのちょっとしたインフルエンサーになりました。 昔、思いっきり怒られたけど、あの時に語った夢を違う形で達成しようと思って。 全国にコーチしに行くんで大阪行く時連絡しますね!」
「ねー、ちょっと私のTikTokフォローしてくんないの?!たまにはなんかコメントして!説教でもいいし。笑」
とても楽しいやりとりさせてもらってます。
そのうち一緒にお酒も飲みたいねーって話をして、
その時は彼らの生まれ年のワインでもチョイス出来ると良いかなぁなんて。
そんなタイミングを楽しみに待っていよう。。
話し変わって
ワインも「待つこと」が楽しめる飲み物、趣味でして、
ピークのベストで出会うのは簡単ではありませんが、
それはそれでそれなりの楽しみ方があるんですね。
こちらはブルゴーニュのピノ・ノワールを使った赤。
「天地人」の文字のラベルは「ルーデュモン」と言うワイナリーを営んでいる「仲田さん」が
いろんなワイナリーから購入した良い品質の熟成ワインを自社ラベルで販売しています。(ネゴシアンというスタイル)
この1997年は優しくて繊細な味わいで、
果実感はだいぶ落ちついて大人な表情になっていました。
ワインは人間よりも早く成熟を迎える物が多いので、
自分の生まれ年とか15年や20年を超えるモノに出会うのは簡単じゃないかもしれませんが。。
入手しやすい若いうちに購入してセラーに寝かせて「待つ」ことを楽しんでみても良いかもですねー。
こちらは2020の天地人ラベル。
ピノ・ノワールに合うグラスはこちら。
小ぶりでキュート扱いやすさならこちら。
ワインの熟成は冷蔵庫じゃなく、セラーで。
こちらは比較的安価で初めてのセラーには丁度良いです。
タイミングを待つことも「豊かな時間」ですよねー♪